源氏物語千年紀 特別記念展
『源氏物語と平安京』 出品作品
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「源氏物語車争図屏風」
 江戸時代(17世紀) 京都市歴史資料館蔵


『源氏物語』「葵」より,賀茂新齋院の御禊の行列を見物しようと参集した群衆の中,源氏の正室である葵の車が,見物の場所を確保しようと,六条御息所の車を押しのけて辱かしめる「車争い」の場面を描いた屏風です。右隻は御禊の行列を描き,源氏を含む上達部の一行が画面中央部を占め,左隻に葵の車と御息所の車と賀茂社の遠景が描かれています。左隻の第2・3扇に描かれるのが画面の主題となっており,一条大路を左に進む網代車が葵の一行で,その上方の,白丁が轅をとって押し込めている車が御息所の車と考えられます。


「源氏物語絵巻(伝田中親美模)
 
明治時代(19世紀) 京都市立芸術大学芸術資料館蔵

徳川美術館と五島美術館が所蔵する国宝「源氏物語絵巻」の模本です。現在保存のため画面ごとに切り離されてしまった原本の,かつての姿を模写によって再現する貴重な作品で,絵のみならず料紙や詞の華麗さも院政期の美意識を反映して優れたものです。古筆研究家であり,多くの模本制作に関わった田中親(しん)()(1875-1975)の回想,略伝等にこの模本に関するものはなく,作者を確定することは困難ですが,昭和34年に京都市立美術工芸学校が田中親美のもとより購入しています。実物のほか,ニューリー株式会社の協力のもと,最新技術による約30倍のパネルを展示します。


「和琴」
 鳥羽離宮(白河天皇陵壕跡) 京都市考古資料館蔵

檜の一枚板を刳り込んだ6弦の和琴です。現状では読み取りにくいが,表面には径約20pの円が連続模様で施され,長縁に直交して帯状文様の痕跡も認められます。また,濠跡からは円の文様を施し,黒漆が塗布され,その上に金粉がみられる燈台の台座も出土しており,同一の意匠で作られたことがうかがわれます。


「平安時代のしつらいと牛車(復元)」
 
風俗博物館蔵

貴族の住宅である寝殿造(しんでんづくり)の母屋の内部のしつらいを復元しました。室内は間仕切りの道具として壁代(かべしろ)・几帳(きちょう)・屏風などが用いられました。座具は畳・茵(しとね)が必要な箇所にのみ使われ,部屋全体に敷き詰めてはいません。そのほかに二階(にかい)(だな)・鏡台・衣架(いか)などの調度品が置かれ,生活道具として使用されました。御帳(みちょう)(だい)は母屋に置く天蓋(てんがい)付きの寝台。本来座臥に用いたものでしたが,後世権威の象徴としても扱われました。


牛に引かせた二輪車の乗り物である牛車(ぎっしゃ)の実物大の復元も展示しています。展示品は唐車(からぐるま)と呼ばれる種類のもので,上皇・親王などが乗車した大型のタイプです。種類としては他に糸(いと)毛車(げぐるま)・半蔀車(はじとみぐるま)などがあり,身分や格式によって使い分けられました。



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