作者や他の人の思いついたことを載せる、何でもありのコーナーです。
第1回目は、私の自作小説です。タイトルは「うるとらトマト」。
主役はトマト。そのトマトがスーパーな力を持っているのです。
その力を利用しょうとする悪い奴ら。
その陰謀に巻き込まれて行く二人の少年と謎の少女。
いったいトマトにはどんな謎が。少女と二人の少年の関係は・・・・。

ではでは、見て下さいまし−。。










第一章



<N−01>


    青く澄みきった空のもとに、どこまでも続く田畑が広がっている。
 向こうの方には山が見えて、川が流れていた。
  少年は、この地面を踏んで育った。
  青く澄みきった空のもとで−。
  田圃に挟まれた小道をぬけると、数件の家が
 見えてくる。
  その一角がラルトの家だ。
  ラルトの家は、1階キッチンと二つの部屋が  あり、2階は五つの部屋がある。
  その一つはラルトの部屋で、正面が父さん、
 ジョンの部屋だった。
  ラルトの部屋から青々と茂った、田圃が見える。
  ほかの三つのは物置部屋となっていた。
  玄関先の近くに、2階へ行く階段があって、ピカ
 ピカに光った廊下で部屋が別れている。
  手入れの行き届いた家だ。
  ラルトの家には広い庭があった。そこで、鶏四羽、
 ”ポチ”という名前の茶色い犬を飼っている。
  母さんが「覚え易いほうがいいわ」と言い出したの
 で、こんな平凡な名前になったのだ。
  でも今、その母さんはいないが・・・・。
  
  庭の周りには、石で出来た塀で囲まれている。もと
 もとはなかったらしいが「なぜ造ったんだろう」そう
 ラルトは考えた時もあった。
  でも今は、そんな事どうでもいい。
  今日、ラルトは友達と川で魚釣りをしに行く約束を  していた。
  空は雲一つない快晴だ。外で遊ぶには絶好の日である。
  
  釣り竿を持ったラルトは部屋を飛び出るなり、階段を滑
 り下りてきた。
  「これっ!ラルト、もっと静におり。怪我しますよ。」
  と台所からセロン婆さんが言う。
  「大丈夫だって。」
  ラルトはもう靴をはき終わっていた。
  「今日は誰と遊びに行くんだい?」
  セロン婆さんが玄関先に来ながら言う。
  「アインと」
  玄関のドアに手を掛けた。
  「そうかい。夏だからって遅く間で遊んでちゃだめですよ。」
  「うん。分かってるよ。」
  「気を付けてお行き」
  と同時にラルトはドアを閉めた。
  最後の言葉は、ラルトに聞こえなかったらしい。
  自転車の音が、だんだん遠くなっていく。
  「相変わらず元気な子だね」
  セロン婆さんはため息と共に言った。
  母親のいないラルトにとって、セロン婆さんはかけがえのない人、母親代わ
 りなのかもしれない。
  セロンにとっても息子同然なのだろうか。
  父親であるジョンに聞いても、なぜ母さんがいないのか、はっきり教えてくれない。
  「美味しいトマトになったんだよ。」   と言っていたが、12才のラルトに上段だと分かっている。
  いつか本当のことを言ってくれるだろう、とラルトは思っていた。
  
  蝉がミンミン鳴いている中を、ラルトは自転車を走らせた。
  細い道を10分ぐらい走ると、バス停が見えてきた。
  そのバス停が待ち合わせ場所だ。
  ラルトがバス停に着いた時には、もうすでに釣り竿を持ったアインが待っていた。
  「遅いぞ」
  アインは相当待ったらしい。
  体中が汗でびっしょりだ。
  このバス停は屋根も何もないから直射日光である。
  「ごめん、ごめん」
  「それより、あそこ行くのか?」
  「当たり前だろう。今が旬だからな。」
  誇らしげにラルトは言う。
  「じゃぁ、塩持ってきたか。」
  「ああ」
  とポケットから袋に入った塩を見せて言った。
  「今日が学校の前の畑にしょう。」
  ラルトが言うと、
  「そうだな。あそこの方が広いから見付かりにくい。」
  と言って、ラルトとアインは自転車を走らせた。
  学校とは、セルリアル学校のことだ。バス停から15分ぐらいで行ける。
  その前に広い畑があり、この辺じゃ有名だ。
  ミンミンと蝉が鳴き、ギンギンと太陽光線が容赦なく照りつける。
  幾度も畑を抜け、小道を走った。







本当はまだまだ続くのですが、このへんで終わります。
この続きは、またの機会に−。