学芸出版社

 

学芸セミナー

人口減少時代の土地利用計画

土地利用計画を実現するための自治体の独自条例


金沢大学 川上光彦兵庫県 難波 健

2010.11.05


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本のカバー


趣旨

 人口減少時代を迎え、都市周辺部の持続可能性をどう高めていくかが大きな課題になってきています。
 都市計画にかかわる大学研究者や行政担当者、計画系コンサルタントが参加する土地利用研究会では、その議論の第一歩として『人口減少時代における土地利用計画〜都市周辺部の持続可能性を探る』を出版しました。
 本セミナーでは、本書の問題意識を解説したうえで、第3部「自治体による都市周辺部への新しい取り組み」の中から、独自条例によるユニークなまちづくりで有名な金沢市の条例による土地利用コントロールと、市街化調整区域における条例による土地利用コントロールに果敢に取り組んでいる兵庫県の事例をご紹介し、地域主権・地方分権のもとで、自治体が独自条例により土地利用計画を実現しうるか、また郊外の持続性を高めることができるかを議論します。
 奮って、ご参加ください。
川上光彦&難波 健

参加者のご感想

◇匿名
 都市中心街と周辺部、都市的土地利用と農的土地利用、全てで計画課題を抱える人口減少時代において、総合的な土地利用計画の必要性を感じました。
◇Aさん(建築事務所)
 説明がわかりにくかった。
 質疑応答は、充実していた。
◇Nさん(大学院生)
 大学における講義や研究ではなかなか行政側・制度の観点からお話を伺う機会が少ないので非常に有意義な時間でした。また、事例を含めてご紹介して頂けたので、現実問題として捉えることができました。
◇匿名
 色々と考えさせられました。
◇Kさん(コンサルタント)
 都市計画上の誘導方法と現実のコントロールの困難な面がよく感じられました。
 現実の社会の動向、人の考え等からコントロールは不可能だということを認識した上で考えるべきかもしれない。
 いずれにしろ今日のテーマは難しかった。
◇Tさん(会社員)
 もうすこし、まちづくり的側面からのアプローチで、人口減少時代に対処するお話が中心になるのかなあと思っていました。そこからコンパクトシティへのつながりを期待して…。
◇匿名
 都市計画の知識が不足で理解しにくかったが、都市計画側の責任範囲が判ったが、人口減少との関連は十分判らなかった。

【主要プログラム】

○問題提起

  • 『人口減少時代の土地利用計画』の成り立ち
     川上 光彦(15分)

  • 金沢市〜独自条例による都市周辺部の土地利用の規制・誘導>
     川上光彦(30分、簡単な質疑込)

  • 兵庫県〜市街化調整区域における条例による土地利用コントロール
     難波 健(30分、簡単な質疑込)

  • 議論の手掛かり〜都市計画法は郊外の持続可能性を高められるか
     質問/難波 健、回答/川上光彦(15分)
  • 議 論
     司会:前田裕資(学芸出版社、30分)


 本セミナーには『人口減少時代における土地利用計画』の序章および23、24章のをお読みいただいたうえでご参加いただくとより有益です。
 また事前に質問をお送りいただきましたら、なるべくお答えするように致しますので、前田(maeda@mbox.kyoto-inet.or.jp)あて『人口減少時代の土地利用計画』京都セミナー質問と明記のうえお送りください。

 

日時/場所

  10年11月5日(金曜日)17時半開場、18時〜20時頃まで
  場所:京都学芸出版社3階

会  費

1000円、定員60名/申し込み先着順


講師略歴

川上光彦(かわかみ みつひこ) 金沢大学理工研究域環境デザイン学系教授。工学博士。1972年京都大学大学院修了。主な社会的活動として、石川県都市計画審議会会長、NPO法人金澤町家研究会理事長など。著書に『まちづくりの戦略―21世紀へのプロローグ 』(共編著、山海堂)、『都市計画』(森北出版)など。
川上光彦氏へのインタビュー

難波 健(なんば けん) 兵庫県都市計画課建築調整専門員。博士(工学・大阪大学)、一級建築士。1948年大阪生まれ。東北大学工学部建築学科卒。1973年から兵庫県職員、主に都市政策・都市計画行政に従事、2009年退職後現職。神戸国際大学非常勤講師


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