学芸セミナー

中心市街地活性化のツボ

震災からの復興支援を考える

長坂泰之

本の紹介へ


趣旨

 全国各地で中心市街地の衰退が深刻な問題となっています。自動車最優先の都市整備や緩すぎる郊外の巨大店舗立地規制といった大きな問題は、今すぐには変えられないことですが、暮らしやすいまちを望む私たちが今できることは何なのでしょうか。
 この度、『中心市街地活性化のツボ 今、私たちにできること』をまとめられた長坂泰之さんをお招きし、中心市街地を「一つのショッピングセンターのように」一体的に運営する英国の「タウンマネジメント」と日本各地の先進事例に見る活性化の「七つのツボ」をご紹介いただき、皆様との議論を深められればと思います。
 寂れるまちなかの現状に疑問を持つ市民の方、商業者の方、自治体でまちなかの活性化に取り組む方など、中心市街地の活性化とこれからのまちづくりに関心を持つ皆様のご参加をお待ちしております。

2011年3月16日追記
本セミナーは、当初『中心市街地活性化のツボ』出版記念セミナーとしての開催を予定しておりましたが、東日本大地震の発生を受け、本書の内容に加えて、被災地の中心市街地の復興支援を考えるセミナーといたします。
長坂氏は阪神淡路大震災と新潟中越沖地震の二つの大きな地震で、神戸市内、新潟県小千谷市内の中心市街地の復興、商店街・市場の再生のため現地に入り尽力された経験をお持ちであることから、両震災からの復興支援の経験をご紹介いただき、これからを考える機会としたいと思います。
なお、当日の会費を被災地への義捐金とさせていただく予定です。

学芸出版社編集部

日 時 2011年3月26日(土曜日)14時30分開場 15:00〜17:00頃まで

場 所 京都/学芸出版社3階
       京都市下京区木津屋橋通西洞院東入(京都駅より徒歩約5分。お車での来社はご遠慮ください。)
会 費  講演会:1000円
      終了後、懇親会を予定しています(希望者のみ。費用は別途〜4000円くらいまで

定 員 60名(先着順)

参加申込

「中心市街地活性化のツボ」セミナーに参加
ご 氏 名
所  属
E-Mail
ML登録 都市計画・まちづくり・地域再生に関わる新刊書、イベント案内をお送りしています(matiza_ml)。要・不要をお選びください。既にお受取の方は送付希望のママでも重複してお送りすることはございません。
送付希望 送付不要 登録済み

    また上記ボックスでの送信に不具合がある時は下記にメールまたはファックス送信してください。
    お申込への返信は、満員で参加いただけない場合や変更の場合のみ行ないます。

    担当:岩崎 iwasaki@gakugei-pub.jp/FAX 075-342-2605



講師略歴

長坂泰之
1963年生まれ。1985年中小企業事業団(現独立行政法人中小企業基盤整備機構)入団。1994年中小企業診断士登録。中小企業大学校において、中小企業診断士養成研修の企画、講義、実習指導(個店、広域商業診断等)、タウンマネージャー養成研修などの中心市街地、商業関連の研修の企画、講義を経て、全国各地の中心市街地、商店街、ショッピングセンター、個店の診断を多数実施。また、英国でのタウンマネジメントに関する調査のほか、各地(国内多数、韓国)で中心市街地活性化などに関する講演多数。2011年3月現在、独立行政法人中小企業基盤整備機構近畿支部まちづくり支援課長兼支援拠点サポート課長兼地域振興課長。共著に『失敗に学ぶ中心市街地活性化』(学芸出版社、2008年)。

『中心市街地活性化のツボ』案内ページ
長坂泰之さんインタビュー
編集者による紹介
当日のアンケートから(編集者ブログ)

 


『中心市街地活性化のツボ』

本のご注文はこちら


------------------------------
はじめに
序章 「あがら☆たなべぇ調査隊」の取り組み(和歌山県田辺市)

第1部 中心市街地の現状

第1章 なぜ、中心市街地は衰退してしまったのか

1 中心市街地、特に地方の中心市街地の衰退が止まらない (熊本市中心市街地)
2 「まちなか」と「郊外」で増えた「もの」「こと」と減った「もの」「こと」
3 中心市街地・地域商業が衰退した原因は何か
4 中心市街地活性化基本計画認定地域のその後

第2章 では、私たちはどうすればいいのか?

1 私たちでは解決できないこと(外部要因) 避けて通れない国レベルの郊外規制
2 先進事例の英国の取り組みから学ぶ 政策とタウンセンターマネジメント
3 日英の比較からタウンマネジメントの意味を考える
4 私たちにできること(内部要因) 内部要因は自分たちで変えられる

第2部 中心市街地復活の七つのツボ

ツボ1 リーダーシップとタウンマネジメント

1 中心市街地活性化のリーダー(最終責任者)は自治体の首長(青森市)
2 リーダーの補佐役である参謀(タウンマネージャー)の存在(長野市)
3 わが国でもタウンマネジメントの試みが始まっている(鳥取県米子市)
4 地域が自立できる仕組みを導入した「熊本城東マネジメント」(熊本市)

ツボ2 明確な方向性と戦略を持つ

1 誰も助けてくれないなら自分たちでする 日本一小さな百貨店「常吉村営百貨店」(京都府京丹後市)
2 買物難民問題と正面から向き合う まちなか半径300m商圏の「徒歩圏内マーケット」(熊本県荒尾市)
3 「2核1モール」による中心市街地活性化(長野市)
4 小さな成功から大きなステップへ 「十街区パティオ」(宮崎県日向市)、「夢CUBE」(奈良市)

ツボ3 地域の強みを徹底的に磨く

1 まちづくりの素材としては完全に埋もれていた「やきそば」を活かす (静岡県富士宮市)
2 歩行者四人と犬一匹から二三〇万人の観光地へ(滋賀県長浜市「黒壁」)
3 「メイドインアマガサキ」と「尼崎一家の人々」(兵庫県尼崎市)

ツボ4 まちのファンを育てる/まちの役者を育てる

1 心に響くということ・感動を呼ぶということ 体験型観光から得られるヒント
2 まちなかでも体験型観光がはじまった OSAKA旅めがね(大阪市)
3 首都圏のベッドタウンが若者のまちへ変身する(千葉県柏市)
4 商店街組織やイベント組織が若手を育てる 下通二番街商店街(熊本市)、大須商店街連盟(名古屋市)
5 レトロな下町を紹介しながまちのファンと役者を育てる 下町レトロに首っ丈の会(神戸市兵庫区・長田区)

ツボ5 つながる/連携する/回遊する

1 店主と家主がつながる/世代間でつながる 上乃裏通り(熊本市)
2 商店街間の連携で生き残りを図る 3 「100円商店街」は魔法のような道具(山形県新庄市から全国各地に展開)

ツボ6 イメージアップと情報発信を意識する

1 まちの「イメージアップ」と「マーケティング」(千葉県柏市)
2 マスコミとの付き合いを熟知しているタウンマネージャー(鳥取県米子市)
3 活性化を実現している地域の多くは情報発信もしっかり行っていた  「北の屋台」(北海道帯広市)、「ぱてぃお大門」(長野市)

ツボ7 不動産所有者を巻き込む

1 不動産の所有と使用の分離による中心市街地の再生
2 「使用と所有の分離」による初の市街地再開発事業 (香川県高松市/高松丸亀町商店街A街区)
3 不動産の所有と使用の分離による梶u黒壁」の店舗展開 (滋賀県長浜市)
4 「所有と使用の分離」の様々なケース
5 不動産所有者を巻き込もう

終章
おわりに



貴方は人目(11.03〜)の訪問者です。