学芸セミナー/野村勘治庭園シリーズ第6回

謡曲庭園を語る(1) 黎明期〜過渡期






金地院の「鶴亀庭園」(京都市)
   

中世以来、武家に親しまれた「能楽」の「謡曲」は桃山時代には、いくつかの曲目が庭の主題にもなっています。
とりわけ、「鶴亀」の曲目は、それ以前は庭の脇役だった鶴亀石組みから「鶴亀庭園」へと主役に格上げする上で説得力を与えるものであったと言えます。
また、中世の枯山水の発展により、畏縮した感のある庭園空間を、現在のバーチャルリアリティの如く、舞台セットやテーマパークのような、体験型の大名庭園へと発展させる上で大いに貢献したのは謡曲の物語性だったと言えます。
庭のコンセプトとしてまだ一般的には認知されているとは言えない「謡曲庭園」の、物語と造形の関係を、黎明期から過渡期と、大名庭園に発展する完成期の2回に分けて解説します。
まずは遠州好みの「鶴亀の庭」と、関ヶ原戦勝記念庭園である「名古屋城二之丸庭園」、共に中国を舞台とする謡曲から、庭における鶴亀と唐好みを考えてみたいと思います。

野村勘治

※この続き、完成期のお話は謡曲庭園(2)と題して、次回の学芸セミナー「野村勘治庭園シリーズ第7回」でお話いたします。


名古屋城二之丸庭園
   


日 時/2018年1月27日(土) 13:30時開場、14:00〜17:00
      終了後、同会場にて野村先生を囲んでの懇親会を予定(希望者のみ)
場 所学芸出版社3階   tel:075-342-2600
       京都市下京区木津屋橋通西洞院東入
       京都駅より徒歩約5分

会 費/2000円(学生1000円)、懇親会(希望者のみ):1500円程度
定 員/50名

【講師紹介】
野村勘治 (のむら かんじ)
(有)野村庭園研究所代表
1950年愛知県生まれ。東京農業大学短期大学卒業。重森三玲氏に師事し、作庭のかたわら桂離宮・金閣寺・竜安寺等名園の実測は百数十庭を数える。愛・地球博日本庭園監修など。京都林泉協会副会長。日本庭園学会理事。三重大学非常勤講師。


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