執筆者紹介安藤 元夫(あんどう もとお)1943年 千葉県生まれ。 1968年 京都大学工学部建築学科卒業 1976年 京都大学大学院工学研究科博士課程建築学専攻単位取得修了 1982年 工学博士(京都大学) 1976年 近畿大学工学部建築学科講師、79年工学部助教授、85年教授を経て 1989年 近畿大学理工学部建築学科教授、現在に至る 【主な著書】 【受賞】 |
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装丁 前田俊平 A5判・336頁・定価3600円+税 ISBN4-7615-3119-3 2004.2.29 好評発売中
書評(『地域開発』((財)日本地域開発センター)2005. 2) |
第1章 復興都市計画事業・まちづくり研究の意義と本書の構成 |
1 震災後の復興都市計画事業・まちづくり
2 震災で実施された復興都市計画事業の評価に関する研究の意義
3 専門家としての復興まちづくり支援、支援研究の意義
4 本書の構成と各章の概要
第2章 震災復興区画整理の論点と展望 |
1 これまでの土地区画整理事業の実績と役割
2 今回の復興区画整理事業の問題点
3 区画整理で震災後改善された点
4 今後必要とされる改善方向
5 むすび―合意のプロセスの重要性と専門家の役割
第3章 復興土地区画整理事業の進捗と各地区の特徴 |
1 震災復興土地区画整理事業の進捗状況
2 各地区の経緯、計画と特徴
3 まとめ
第4章 尼崎市築地地区における復興区画整理・住宅地区改良合併施行事業の評価 |
1 地区の概要
2 築地地区の区画整理、住宅地区改良事業
3 事業における地権者・居住者の権利別の残留・転出動向
4 居住者の属性と従前の住宅、住環境
5 改良住宅、再建住宅の評価
6 区画整理事業についての評価
7 まちづくりへの住民参加、つきあいの変化
8 まとめ
第5章 都市改造型土地区画整理事業における従前居住者の動向に関する研究 震災前の神戸市上沢地区での区画整理事業のケーススタディ |
1 改善型まちづくりと改造型まちづくり
2 事業前の上沢地区の状況
3 都市改造型土地区画整理事業の概要
4 事業による空間変化と居住者の残留・転出動向
5 まとめ
第6章 復興再開発事業の問題と評価 新長田駅南地区の巨大再開発・商業問題を主とした検討 |
1 各地区の震災復興再開発計画と進捗状況
2 新長田駅南地区店舗の営業実態
3 経営者の再開発事業への態度と事業の問題点
4 管理処分計画、典型街区調査からみた権利者の動向
5 再開発ビル入居後の営業見通し
6 巨大再開発事業の成立性
7 まとめ
●巨大再開発 復興には不適
第7章 細街路整備型密集事業の評価 |
1 対象自治体、地区の被災と密集事業
2 密集事業の内容と地権者の関わり
3 各自治体での密集事業計画・事業の特徴
4 4地区の居住者階層と従前の居住環境
5 密集事業についての居住者・地権者の評価
6 密集事業と復興区画整理事業との比較
7 まとめ
第8章 芦屋市若宮地区における修復型改良事業の評価 |
1 従前の地区概要と住環境
2 事業計画のプロセスと事業の概要
3 当初計画、変更計画、事業実施の各段階での評価
4 存置住宅・市営住宅選択理由と市営住宅の評価
5 まとめ
第9章 神戸市湊川地区のミニ区画整理事業 |
1 湊川地区のミニ区画整理を取り上げる意義
2 震災前の地区の状況と震災による被害
3 復興まちづくりの経緯
4 ミニ区画整理事業の内容
5 まとめ
第10章 生活道路整備を主とする柔軟な事業・施策 |
1 長田東部地区の生活街路を新設する密集事業
2 震災以降の生活道路整備に関する支援制度
3 道路整備型グループ再建制度の事例
4 「路地・まち再生事業」による中心線確定等の整備事業
5 まとめ
第11章 復興都市計画と住宅施策 |
1 復興都市計画事業と住宅
2 復興土地区画整理事業と住宅
3 市街地再開発事業と住宅
4 まとめ
第12章 芦屋西部地区におけるまちづくり型区画整理計画案作成の変遷プロセス 震災復興区画整理事業でのカウンタープランの意義 |
1 復興区画整理でのカウンタープランの意義
2 西部地区の概要と従前の宅地利用現況
3 まちづくり計画案作成のプロセス
4 住民組織・リーダー層と専門家の役割
5 まとめ
●まちづくり・生活再建のための土地区画整理を
第13章 細街路の拡幅・整備をめざす地区レベルでのまちづくり 白地地域・西須磨地区での細街路整備意向調査と地区まちづくり試案の作成 |
1 西須磨地区におけるまちづくりの歩み
2 地区まちづくりアンケートの概要と地区の環境
3 細街路整備についての住民意向
4 地区まちづくりイメージマップの作成
5 地区まちづくりへの実践
6 まとめ
第14章 淡路・北淡町富島地区の復興まちづくり支援 |
1 富島地区のまちづくりの経緯
2 住民案作成を通してのまちづくり支援
3 その後のまちづくりの展開
4 まとめ
終章 結論 |