実際の町の中は、 どのようなファッションとモードであふれているのだろうか。 ふだん見ている町の風景も、 ファッションとモードという座標で捉えたとき、 今までとは違う要素やキーワードが浮かび上がってくるかもしれない。
そんな期待をもって、 「これはモードかファッションか」というテーマで、 写真の投稿を呼びかけた。 それぞれの写真にはモードかファッションかを判断するためのタイトルと簡単な説明文をお願いした。 募集期間は短かったものの、 全部で65点の応募があり、 なかには大論文になるのではないかと思われる力作もあった。
題材は期待通り、 景観、 建築、 公共空間、 商業施設など多岐にわたるものになった。 分野別に順次紹介しようとも思ったが、 ファッション化やモード化現象を読み取るためには、 異なるジャンル間に共通する「気分」や「趣味」を発見する必要があるのではないかと考えた。 またそこから、 新しいデザインボキャブラリーや感性が発見できるのではないかとの期待もある。
そこで独断ではあったが、 それぞれの写真とタイトル、 説明文から浮かび上がるキーワードによってグルーピング化を試みた。 そのキーワードはできるだけユーザーの感性や気分を表現するものとした。 かなり強引にグルーピング化させていただいたところもある。 作品を提出いただいた方からは、 「そんなつもりで出したのではない、 不愉快だ」とお叱りを受けるかもしれない。 グルーピング化の責任はすべて編者にある。 この分類に違和感を覚えられた方は、 いったんバラバラにしてぜひともご自分で組みなおしてみていただきたい。 そこにそれぞれの方のファッション観、 モード観が見えてくるとおもう。
これはモードか、 ファッションか解題
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