昭和初期に全国に普及した洋風看板建築の一つである。
大阪都心にあって、 機械工具卸が並ぶ安堂寺通り。 伝統的な町家や重厚な洋風木造3階建町家などに混って。 パラペットの立つ本件の様な洋風町家も散見される。
新しく建てられたRCの中高層ビルやマンションが街並みを混乱させているのに対し、 この建物は近代の伝統的景観をかろうじて守っている。
元々眼科医院であったものをアトリエに改修し、 職住一体の使い方をされているが、 実に住み良く仕事に適した空間となっている。
外観を含め、 今では見られなくなった洋風町家も若手建築家(内田理恵子建築事務所)によりまじめにリノベーションされ、 住みこなすことによって味わいのある町家となった。 今やこれはモードとして再評価すべき建築となっているのではないか。
ムカシムカシ
洋風看板建築も味が出る
□安堂寺のアトリエ(大阪市)
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