文字通り、歩いて撮った写真に写るファサードが何らかの力を発信しているものを集めた。ただ、あえて言うならば、他のカテゴリーに分類された投稿も、これは私の独断だが、写真で映るものは全てがファサードであると考えている。自然が創るファサード、車やプロダクトもその空間を形づくるファサードではないだろうか。ファサードとは、周りの雰囲気や内に秘めたもの全てが形になって存在するものだと思う。
このファサードにはどんな力があるのだろう。その「力」をサブタイトルで5つに分類してみた。
・伝える:ファサードで、建物内部での人のアクティビティーや楽しさを伝え、まちに表情を生み出すことができる。
・集める: ファサードで、人が集い、語らう空間を創ることはまちの元気を育む力となる。
・つなぐ:ファサードで、世代を超えて人と人が交流し、物と人、まちとまちをつなぐことも出来る。
・記憶する:ファサードは、まちの風土、歴史や活気を人の心に記憶させ、まちの個性を継承する力を持っている。
歩けば見えるファサードデザイン
・主張する:主張するファサードで、これからの都市景観をリードして行く力を持つことが出来るかもしれない。主張することで経済的に豊かになるのかもしれない。
このように、投稿された写真を分類することで改めてファサードの持つ可能性を確信した、と同時にそのファサードを創り出す役割を担うデザイナーとしての重責とやりがいを感じることが出来た。高原浩之
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