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土木デザインキーワード42b/風景の中の土木
スケールの操作2
(C) by 榊原 和彦
スケールの重要性を認識し、 操作しよう
土木の持つスケールは、 一般には、 ヒューマン・スケール、 日本的自然のスケールに合致しない。 ところが、 例えば、 沈下橋(潜水橋、 流れ橋)は、 四万十川や木津川の風景に欠かせないものとなっていて、 それはひとえにスケールによるものと思われる。 (それにひきかえ、 水面はるか上方で、 土木的スケールで川を渡る自動車橋は、 自然を圧するのみである)。
- 圧倒的な土木的スケールを生かしたい(兵庫・明石大橋)
明石海峡大橋のアンカレッジ。 圧倒的な土木的スケールを有する。 それが、 外装仕上げにもなっているプレキャスト・コンクリート板によって緩和されている。
しかし、 ここでは、 むしろ圧倒的な土木的スケールをより強調し、 マッスをそのままに感じさせるデザインでありたかったと思う。 その方策はいくらでもあっただろう。
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