軸　線1

軸線を大切に！　居住環境に配慮を！

　この地域における学校（昭和30年前後に建築）は、景観的方向性（軸線）を決定づける重要なランドマークとなっていた。その後、土地区画整理事業により道路整備等が行われた。しかしランドマークの持つ軸線に配慮されることなく、道路は以前の線形を踏襲するものとなっている。
　建物の方向（軸線）は、居住環境を配慮したものであり、その場所性の現れでもあるはずである。インフラストラクチャーとしての道路計画は、それらを充分考慮する必要があるように思われる。
　この例では学校敷地は非効率的な利用を余儀なくされるとともに、道路空間と建築空間が一体となった街並み景観の形成を難しいものとしている。