環境建築1

「環境建築」としての土木づくり

　「土木」は、環境に総合的に係わる｡全一的に環境をつくり出すことを志向しなければならない｡そこで造景をランドスケープ・アーキテクチュア（風景建築）というのに倣って、土木することを環境建築と捉えたい｡

都市の中の環境建築としての土木（パリ）
橋と川とエッフェル塔と河岸の緑が目につくが、建築は遠景に霞んで見えるのみである｡この空間は極めて構成的で、外部空間と言うよりアーバン・インテリアと言えるほど作り込まれている｡「山紫水明」という自然的な風景からは程遠い｡
景観を構成する要素としての橋や塔、護岸、水面がまとまりある全体として構成され、見事につくられた風景として語りかける｡
ここでは「土木」がそのように「建築的」であり、「環境建築」としての土木の姿の一つがここにある。

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