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土木デザインキーワード02b/土木デザインの理念
環境の系2
(C) by 榊原 和彦
各種の系の総合としての「環境の系」を
つくるのが土木づくり
土木はこれまで、 ともすれば「構築の系」という物理的な存在物を工学的合理性をもって生み出すことを重視し、 それがインフラストラクチュアとしての「機能の系」として働くことを期待してきた。 しかし、 土木は、 自然的基盤と密接にかかわってつくられ、 二次的であれ自然そのものをつくりだす行為である。
またそれは、 人間が行動する場としての空間の系、 もろもろの全ての系があいまって人間の生活とともに立ち現れる風景の系を構成することである。
- 街路に見る環境の系としての土木
(ウィーン・リンクシュトラッセ)
ウィーンの城壁跡につくられた幅員57m程の堂々たる大通り。 4列の街路樹を有し、 車道、 路面電車軌道、 歩道、 自転車道がある。
環状都市軸として、 ウィーンの都市機能に重要な役割を果たすと同時に、 都市を代表する景観を提供する。
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