前に 目次へ 次へ
土木デザインキーワード71a/土木をつくる素材
本物の材料1
(C) by 榊原 和彦
本物の材料を使って、 本物をつくろう
永続的で、 記念性を備えるべき土木は、 本物志向でなければならない。 他の何かを模する、 何かに擬することは、 それが「自然」である場合を除いて、 慎むべきである。
- 石積み模様化粧型枠のコンクリート
古い石積みの護岸の手前に石積み模様の樹脂型枠によるコンクリートの護岸がつくられている。 手前の階段護岸は、 同様のブロックである。 この種の型枠では、 自然風の石積み模様が自然には決してありえないのであるが、 同じ形で延々と繰り返される。
筆者には異様としか思えない。 不自然の極みである。 材料は何かに擬して使ってはならず、 それ自身として用いるべきである。 声を大にして言いたい。 化粧型枠の使用は大いに結構であるが、 自然に擬した、 偽物でしかあり得ない石積み風の化粧型枠の使用は、 もうやめよう。
前に 目次へ 次へ
このページへのご意見は私へ
都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai
土木デザインキーワード集目次へ
第3回フォーラム・ホームページへ
JUDI関西ホームページへ
学芸ホームページへ