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土木デザインキーワード74b/土木をつくる素材
多様な表情2
(C) by 長谷川 弘直
石の持つ力強さを技術、 手法によって多様な表情を優美につくる
石の伝統文化の中でも、 特に石橋や石垣、 石庭などがあげられる。 石には無表情のような表情があり、 表顔、 裏、 横顔もあり、 時間の中で野草やコケ、 雨露など融合したおだやかな空間、 表情へと自然同化、 変貌していく。 石は素材としては硬く冷たいけれど、 人の手が加わることで優しくも、 暖かくもなる。
大坂城の石垣
今から400数十年前、 戦国時代から豊臣、 徳川時代にかけ山城から平城として、 城が築かれた。 この当時は、 城の石垣建造集団として現在の滋賀県の湖西坂本から仰木にかけ穴能衆と呼ばれる独特の石造技術集団がいて、 能本城など全国いたるところで城の石垣積にたずさわっていた。 大小様々な野面石が小端さしのように深く突き刺し、 強固な構造美とグラフィカルな形態がリズム的であり、 優美である。
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