都市環境デザイン会議関西ブロック

 

2018年第1回都市環境デザインセミナー

改めて公共空間の自由利用について考える

18/1/27、鳴海邦碩、坂井文、岡絵里子、笹尾和宏ほか

当日記録


趣旨

 2017年の1月に<公共的なオープンスペースにおける商活動について〜その社会的な意義を探る>というテーマでセミナーを行なった。これを踏まえて今回は標記をテーマとし、公共空間の自由利用について、改めてその根本から考えことにしたい。

<講師と論点>
・マーサ・ヌスバウムの「具体的生活の人権」を保障する空間としての公共空間の意味付けについて論じる。(鳴海邦碩:大阪大学名誉教授)
・コモンズや通行権道(right of way)の伝統をもつイギリスで、公共空間はどのように形成されたのか、その利用を通じて考える。(坂井文:東京都市大学 教授)
・公園をお気に入りの場所にするパークカフェなどの活動から、公共空間の空間価値とその活用の可能性について考える。(岡絵理子:関西大学 教授)
・ルール化によらない「公共空間の野性的利用」の実践を通じて、公共空間利用の原点を考える。(笹尾和宏:水辺のまち再生プロジェクト事務局)

<コメンテーター>
・「何でもできる公園づくり」の観点から(藤本真理:兵庫県立人と自然の博物館 研究員、兵庫県立大学自然・環境科学研究所 講師)
・行政の立場から(綾野昌幸:伊丹市教育委員会・都市活力部)
セミナー委員長 鳴海邦碩

日 時:2018年1月27日(土)
   13時30分頃開場、14時開始、17時頃終了
場 所:(株)地域計画建築研究所(アルパック)大阪事務所会議室(地図)
    大阪市中央区今橋3丁目1−7 日本生命今橋ビル10階 TEL.06-6205-3600
    注意:休日のため、北側の適塾の公開空地をぬけてビルの北入り口から入ってください。



会 費:会員500円/会員外1000円/学生500円
定 員:30名/定員に達しましたので受付終了しました
    お申し込みの場合も開演までにこられないときは立ち見となる可能性があります。
    また当日参加の場合、その可否をHPで確認ください。
終了後:懇親会(場所等は未定です。お店で実費精算、4000円ぐらいまで)

主 催:都市環境デザイン会議関西ブロック


講師・コメンテーターのプロフィール
鳴海邦碩
大阪大学名誉教授、関西大学客員教授。日本都市計画学会元会長。大阪をはじめ関西の各地のまちづくりを支援。インドネシアをはじめアジア諸国の都市環境調査を行なってきた。サントリー学芸賞、不動産協会賞等を受賞。著書に、『都市の自由空間』『都市の魅力アップ』『失われた風景を求めて』他多数。
坂井 文
横浜国立大学工学部建築学科卒業後、JR東日本にて駅ビル開発や駅施設設計にかかわる。ハーバード大学ランドスケープ修士終了後、ボストンのササキ・アソシエイツにて都市公園の計画設計を担当。オックスフォード大学研究員を経てロンドン大学PhD。著書に『英国CABEと建築デザイン・都市景観』(鹿島出版会、2014)。一級建築士。北海道大学工学部建築都市コース准教授を経て現職。
岡絵理子
関西大学環境都市工学部建築学科教授。京都府立大学生活科学部で住まいについて学び、 大阪大学大学院環境工学専攻でまちをつくるすまいの研究をする。都市計画コンサルタント勤務、大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(工学)。都市住宅学会関西支部の共同研究として、沿線まちづくり、タワーマンション研究などに取組んでいる。また、研究室として新しい住環境価値を見出すための社会実験に取り組んでいる。
笹尾和宏
大阪大学大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻、経済学研究科経営学専攻、ともに修士。「水辺のまち再生プロジェクト」事務局。「都市空間を自分のものとしてもっと私的にもっと自由に使い合える状況」の推進に向け、水辺をはじめ、路上や公園、公開空地などの公共空間を対象に、生活者目線での実践・提案を行う。キーワードは"NO BORDER, BE WILD"。民間主体による公共空間マネジメントに従事。
藤本真里
大阪大学大学院工学研究科博士課程修了,博士(工学)。人と自然の博物館にて生涯学習事業や学校教育支援事業を担当。住民参画型のまちづくり活動支援に関する研究等を行うかたわら、兵庫県下の市町のまちづくり関連の委員会、審議会等に参画。有馬富士公園については、開園前から運営計画策定やその実践に深く関わった。学位論文で日本造園学会賞、博物館活動に関する論文で兵庫自治学会賞受賞。
綾野昌幸
市民参加を重視した公園のような図書館を目指した、伊丹市立図書館「ことば蔵(ぐら)」の館長。 伊丹生まれ、伊丹育ち。大学卒業後は伊丹市役所へ。これまで地域の伝統行事の復活、「伊丹まちなかバル」の イベントの開催などを市民と共に進める。先進的な図書館を表彰する「Library of the Year」の2016年大賞受賞。

<セミナー記録>
本セミナー記録
昨年:公共的なオープンスペースにおける商活動について〜その社会的な意義を探る記録


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