都市環境デザイン会議関西ブロック
2016年度第3回都市環境デザインセミナーご案内
参詣空間の佇まいに潜む構想力
近代の神社・観光と都市環境デザイン
永瀬節治
和歌山大学観光学部
16.4.25/大阪
趣旨
日本の都市は見るからに乱雑で空間は何の脈絡もなくできあがっているようだと見える。しかし、都市の構造に一歩踏み込んで見つめ直してみると、都市空間が形成されてきた「意図」とでも言うべきものを見出すことができる。このような観点から本セミナーでは、永瀬さんに、参詣空間をテーマにお話ししていただく。
社寺参詣は古くから旅の定番であるとともに、近年は歴史文化コンテンツがあらためて着目され、パワースポットブームや訪日観光客の増加等とあいまって、新たな光が当てられるようになっている。著名な参詣地や門前町は観光都市の典型とも言えるが、それを取り巻く空間は、郷土色と伝統の装いをまといながらも時代とともに変化してきた。
今回取り上げる戦前の神社は、1)郷土の風景の象徴的存在であると同時に、2)いわゆる国家神道体制のもとで公的存在として扱われ、3)昭和初期の観光ブームの中で第一級の名所として位置づけられたことにより、時に都市スケールでの特徴的な空間計画のモチーフとなった。
本セミナーでは、地域内外から人々を集める神社の参詣空間が、近代の都市計画や地域振興の文脈のなかに取り込まれ、地域の環境形成を方向づけていった過程を、出雲、橿原、宮崎などの事例をもとにお話ししてもらう。
セミナー委員長 鳴海邦碩
日時・場所
日時:2016年4月25日(月)
18時開場、18時半スタート
場所:大阪市中央公会堂
第4会議室(地下1階にあります)
初めて使う会場です。間違わないようにご注意ください。
中央公会堂南側(栴檀木橋側)にあるサンクンガーデンの東入口から入ってください
参 加 費
会員500円/会員外1000円/学生500円
定員30名/申し込み先着順
終了後懇親会(場所等は未定です。お店で実費精算、4000円ぐらいまで)
主 催 等
主催:都市環境デザイン会議関西ブロック
参加申込
また上記ボックスでの送信に不具合がある時は下記にメールまたは上記をファックスください。
お申込への返信は、通常、数日以内に行ないます。お確かめください
前田裕資 maeda@mbox.kyoto-inet.or.jp/FAX 075-342-2605
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永瀬さんも執筆
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講師プロフィール
永瀬節治
1981年島根県松江市生まれ。兵庫県西宮市等で育つ。2003年東北大学工学部建築学科卒業。2009年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了。東京大学先端科学技術研究センター助教等を経て、現在、和歌山大学観光学部准教授。専門は都市計画、まちづくり、歴史的環境保全。主な論文に「近代神社の空間整備と都市計画の系譜」(『明治神宮以前・以後』鹿島出版会, 2015所収)、共著に『図説 都市空間の構想力』(学芸出版社, 2015)など
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