都市環境デザイン会議関西ブロック

 

2010年度第8回都市環境デザインセミナー

向ヶ丘第一団地ストック再生実証試験

――団地リノベーションの時代を迎えて――

UR都市機構西日本支社 中田誠/星田逸郎空間都市研究所 星田逸郎

2010.9.30

セミナー記録は電子書籍で発売中


趣旨

 UR都市機構では、既存賃貸住宅ストックを少子高齢社会や多様化するニーズに対応できる住宅へ再生し有効活用したいと考えています。そのためには、住棟単位でのバリアフリー化、あるいは21世紀に相応しい間取り、内装・設備への改修や、景観にも配慮したファサードの形成等、従来の階段室型住棟の性能・イメージの一新を図る多様な改修技術が必要となることから、これまでの「団地の建替」及び「住戸リニューアル」に加え、UR賃貸住宅のストック再生に資する住棟単位での改修技術の開発を「ルネッサンス計画」と位置づけ、研究を進めています。
 その展開として、大阪府堺市の向ヶ丘第一団地(建替)の3棟(26、27、28号棟)を活用して、民間の技術提案を公募し、戸田建設グループとの共同研究として「向ヶ丘第一団地ストック再生実証試験」を行っています。ここでは、これまでの住戸単位の改修でなく、住棟全体を外観も含めて改修し、あわせて団地が本来持っているランドスケープの良さをバリューアップすることで、団地の持つ住環境の魅力を向上させることを目指しています。
 今回は、その内容を紹介させて頂くとともに、団地リノベーションの時代に向けた課題や展望についても皆さまと考えることが出来ればと思います。
セミナー委員長 鳴海邦碩



中田 誠 氏略歴

 独立行政法人都市再生機構 西日本支社 技術監理部長(H21年〜)、大阪大学建築工学科卒業 S57年住都公団入社 以後 主に公団、機構の設計業務を担当。主な担当プロジェクトは、御影(建替)、草加松原(建替)、赤羽台(建替)、曳船駅前(再開発)、晴海3丁目(再開発)等。ルネッサンス計画について、都市住宅技術研究所チームリーダーとして「ひばりが丘」を担当(H20年)

星田 逸郎 氏略歴

(株)星田逸郎空間都市研究所代表。神戸大学環境計画学科重村研究室、現代計画研究所を経て、2001年(株)星田逸郎空間都市研究所を設立。都市・団地の再生計画や、戸建・集合住宅地の計画・設計、アーバンデザインから建築設計まで広く従事。「住宅団地のリノベーション研究委員会」や「石の銀行」、コンペ、大学教育などにも幅広く参加。

日時/場所

2010年9月30日(木曜日) 18:15開場  18:30開演  20:30頃まで
 CITE(大阪市都市工学情報センター)会議室

主  催

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