JUDI関西フォトコンテスト98

第1回JUDI関西フォトコンテスト

都市環境デザイン−その発想、 ひらめきの原点

1998

開催ごあいさつ

 写真家という限られた人が撮るというのは昔日の話。 何人も写真を撮り、 悲しみや楽しみをアルバムとして、 気軽にカメラを手にする時代となりました。 他分野同様に、 写真は個の表現として何にもかえがたい素晴らしい手段で、 当都市環境デザイン会議会員の皆様方にとっても、 作品のプレゼンテーション手段であり、 また、 発想・情報のアルバムとして活用するものです。 今回、 『都市環境デザイン−その発想、 ひらめきの原点』をテーマに取上げ、 写真家今森光彦先生、 写真家米谷晶子先生、 鳴海邦碩セミナー委員長を審査委員に迎え、 フォトコンテストを実施し、 このたび写真展を開催する運びとなりました。

 みなさまの日頃の作品や計画に思い巡らされた豊かな感性、 思考の原点を捉えた優秀な作品が揃いました。 今回の作品を目にしまして、 このフォトコンテストを今後、 長く継続することの意義を改めて深く感じております。 心ゆくまでご堪能ください。

 本展開催にあたりまして、 貴重な作品をご出品いただきました会員の皆様、 ご指導いただきました各先生をはじめ、 関係各位のご協力に深く感謝の意を表します。

1998年11月
都市環境デザイン会議・関西ブロック
関西ブロック幹事 長谷川 弘直
写真展企画委員長  澤  一寛
  

画像01ju 入選
 中村 伸之
 【食景1】
 撮影場所:和歌山県かつらぎ町/撮影時期:96.11
 私たちの祖先(縄文人)は山を見れば山の幸、 海を見れば海の幸の味をイメージしたに違いない
画像02ju 入選
 中村 伸之
 【食景2】
 撮影場所:和歌山県かつらぎ町/撮影時期:96.11
 私たちのつくる風景も豊かな味覚を持つべきだろう。 場所の記憶は味覚に結びついていることが多いのだ。
画像03ju  入選
 江川 直樹
 【夕日に踊る】
 撮影場所:ベネティア/撮影時期:92.01
 空との応答に、 自然と都市(人間)の関係を感じる。
画像04ju  江川 直樹
 【砂漠を行く】
 撮影場所:モロッコ/撮影時期:92.09
 人は自然の中で生きる。 しかし、 一人ではない。
画像05ju 入選
 柳田季里・良造
 【ブリッゲンの黄色】
 撮影場所:ノルウェー・ベルゲン/撮影時期:98.09
 幾何学的なかたちの建物と下見板に塗られたペンキの色が、 光と影の中で作り出す世界にひかれた。
画像06ju  柳田季里・良造
 【赤のある街角】
 撮影場所:ノルウェー・ベルゲン/撮影時期:98.09
 街並みの中にある、 赤の色彩がもたらす効果が印象に残った。
画像07ju  森川 稔
 【海を見ながら「ほう」としたい】
 撮影場所:和歌山市、 阪南市/撮影時期:91.05/92.09
 商業や交流の場として、 各地の海辺がデザインされている。 そうした美しくデザインされた「ハレ」の海辺もいいけれど、 思わず「ほう」としてしまう、 そんな素朴でこころ和む海辺が欲しい。
画像08ju  澤田 俊明
 【屋根を通り抜ける樹木】
 撮影場所:信州高遠、 ハワイ・ワイキキ/撮影時期:97.05/98.08
 桜で名高い信州・高遠の城址公園を歩く。 公園トイレの瓦屋根から桜の幹が覗く。 ハワイ・ワイキキのカラカウラ通り。 ここでも、 街路樹が店先の屋根を通る。 眼を転じて、 これら樹木が無い状態を思い浮かべる……。 屋根を通り抜けた樹木の景色がずっと良い。
画像09ju  有光 有興
 【彼は兵庫県のキリストになれるでしょうか】
 撮影場所:イタリア・メルカテルロ・サンフランチェスコ教会/撮影時期:97.10.12
 13世紀に建てられた教会の中で深夜和服に身を包んだ彼は、 兵庫県の都市環境デザインへの思索に耽たのではあるまいか。
画像10ju  入選
 土橋 正彦
 【風】
 撮影場所:京都市吉田山/撮影時期:97.06
 若葉のトンネルを風が吹き抜けていく。 心地よい散歩道がある。 そういう町に育ちたい。
画像11ju  入選
 土橋 正彦
 【交わる】
 撮影場所:イタリア・メルカテルロ/撮影時期:97.10
 国を越え、 歳を越え、 時を越えて人が交わる。 そういう町に住みたい。
画像12ju  山本 茂
 【ジャワの喧噪】
 撮影場所:ジョグジャカルタ/撮影時期:98.9.22
 買物の人・人・人。 物売りの呼び込み、 オートバイのエンジン音、 馬車の蹄の音、 立ち往生する車とすり抜けるベチャ…。 ジャワの時間はエネルギッシュにゆっくりと流れていく。
画像13ju  優秀賞
 山本 茂
 【精霊に引かれて】
 撮影場所:バリ、 トゥンガナン/撮影時期:98.9.26
 バリの山奥の寺で休憩していたら二頭の牛が突然あらわれて、 ゆっくり村の方へ帰っていった。 まるで精霊に引かれるように
画像14ju  後藤 祐介
 【人が主役の街「岡本」】
 撮影場所:神戸市東灘区岡本一丁目/撮影時期:93.08
 「街」はいうまでもなく人が主役です。 私が支援している住民参加のまちづくりの「岡本」は、 道路や建物は背景であり、 来街者が主役の街です。
画像15ju  後藤 祐介
 【借景の街「岡本」】
 撮影場所:神戸市東灘区岡本一丁目/撮影時期:93.05
 私が支援している住民参加まちづくりの「岡本」は、 地域の生活中心ですが、 六甲山や住宅地景観を借景することにより、 ファショナブルでチャーミングな街並み景観を呈しています。
画像16ju  入選
 大矢 京子
 【石の表情】
 撮影場所:兵庫県村岡町/撮影時期:91.08〜97.10
 石は四季の移り変わりのなかで泰然自若、 黙して語る。
画像17ju  入選
 大矢 京子
 【夕景】
 撮影場所:大阪市南港/撮影時期:96.11
 夕日は、 黒く濁った海の色も、 コンサートを楽しむ人も、 港のクレーンも全てを優しく包み美しく輝く。
画像18ju  最優秀米谷賞
 森重 和久
 【彼岸花】
 撮影場所:豊中市/撮影時期:98.10
 一年中緑色の葉だけの姿で、 秋になると葉が無くなり花が咲く。 今年は少し違う花となった。 造景がきれいであれば、 色彩の変化にも対応できる。 自然造形美。
 【選評】米谷昌子
自宅の庭か、 近所の公園なのか、 花が咲くまでそっと見守り続けている作者の暖かさを感じる。 平凡な花の写真のようだが、 花そのものよりも作者の日々の暮らしぶりが見えてくる。 花を咲かせていない単なる雑草だった頃のことまで想像させる。 こういう物語性が、 写真にもっとも大切なことなのだ。 技法に走らず、 ストレートに撮ったことで、 より説得力を強めている。
画像19ju  長谷川 弘直
 【彫刻のある都市の表情】
 撮影場所:大阪市内/撮影時期:96.05
 都市には多くの彫刻やモニュメント、 アートがあるが、 どこまで人と関わり都市に意味のある表情を創っているのだろうか?
画像20ju  入選
 長谷川 弘直
 【川・河の表情】
 撮影場所:大阪市/愛媛県/撮影時期:
 都市の河川と地方の川とに竿をたらす。 大人と子供の共通の楽しみで護岸を造る。 都市と地方の表情。
画像21ju  入選
 鳴海 邦碩
 【路面電車の街角】
 撮影場所:マンハイム/撮影時期:1990
 楽しい都市交通を考えるのもアーバンデザイン。
画像22ju  入選
 鳴海 邦碩
 【路地・子供たちの空間】
 撮影場所:ラパス/北九州/撮影時期:1976,90
 子供たちが気をゆるして遊べる空間
画像23ju  入選
 井口 勝文
 【チェントロ・ストリコ(歴史の都心)】
 撮影場所:イタリア・モナテ/撮影時期:
 人は死ぬけど物は残る。 物をつくることは恐ろしい。
画像24ju  入選
 井口 勝文
 【スパイラルミナレット】
 撮影場所:イラク・モースル/撮影時期:
 思いは物の形に移り、 形は思いを伝える。
画像25ju  入選
 吉野 国夫
 【遺跡を活かした演出】
 撮影場所:シリア・ダマスカス/撮影時期:97.10
 遺跡を時間の静止した見せ物にするのではなく、 その空間をこわさないような露天と折り紙・ロープの演出が参考になる。 ウマイヤドモスの門前。
画像26ju  入選
 吉野 国夫
 【住職混在の界隈づくり】
 撮影場所:シリア・ダマスカス/撮影時期:97.10
 表通りとしてのスークに対し一本裏にはいるとスーク商人の住居や工房があり生きた界隈空間となっている。
画像27ju  田端 修
 【明るいロジ】
 撮影場所:京都市中京区/撮影時期:98.06
 通り抜けた先のボゥーとした自然光、 ロジの中に点在する灯り。 軒下の緑がつくる湿り気に満ちたロジではなく、 明るさによって彩られた都市的なロジである。 拙稿「生活都市のコアとしての路地」(『生活空間学研究・カオス95-6』)を参照されたい。
画像28ju  田端 修
 【まち境のかたち】
 撮影場所:大阪市中央区/撮影時期:98.06
 地域空間にはたくさんの境界線が引かれている。 グリーンベルトや煉瓦壁などの厳然としたボーダーに比べると、 このまちの境のかたちは都市の中の境界にふさわしい愛敬、 やさしさを具えている。 拙稿「境界のデザイン」(予定)の素材である。
画像29ju  最優秀今森賞
 小林郁雄
 【ガレキに花を】
 撮影場所:神戸市長田区鷹取/撮影時期:95.07
 阪神大震災の焼け野原に地元の人たちとヒマワリの種をまいた。 復興まちづくりの原点である。
 【選評】今森光彦
阪神大震災の崩れ果てた背景の中で、 ふたりの女性が暖かい笑みを浮かべている。 ふたりは親子だろうか、 その視線の交わるところには、 痛々しいほど鮮やかな花が咲いている。 衰残した心の中に光をあててくれたのは、 このときも小さな自然だった。 暖色の光が、 一瞬の光景を物語のようにしたてている。 撮影者が言うように「復興まちづくりの原点」が、 この一枚の写真のなかにあるように思われる。
画像30ju  小林郁雄
 【種まき隊】
 撮影場所:神戸市灘区高明/撮影時期:95.05
 阪神大震災の倒壊跡地の荒野を行く「ガレキに花を」種まき隊。 環境デザインの原点である。
画像31ju  河合 力哉
 【GENIUS LOCI】
 撮影場所:屋久島/撮影時期:97.08
 普段の忙しい生活の中では忘れてしまっている「地の神」。 その時台に良いとされる利便性や交通を信奉する都市計画論によって、 かつて緑の大地だった、 あるいは碧くきらめく河だった所をコンクリートと鉄で埋め尽くしてきた。 情報化社会のバーチャル・リアリティに狂わされた価値観の羅針盤を修正し、 地球本来の姿としてのその場所の声に耳を傾ける力をください。
画像32ju  入選
 河合 力哉
 【Sense of Place】
 撮影場所:Society Hill,フィラデルフィア/撮影時期:91.06
 いつもの散歩道のワンシーン。 小さな街角を曲がるたびに見慣れているはずの場面が、 毎回新しい表情を見せてくれる。 いや「僕がこの街の一部である事を確認して安心する。 」とリフレーズした方がいいような。 そんな人が育っていくのに息を合わせて、 歴史を刻むまちの営みのなかに包み込んでくれる。 そんな街づくりを目指しています。
画像33ju  丸茂 弘幸
 【やっぱり 風水は美しい…永楽帝長陵】
 撮影場所:北京市昌平県/撮影時期:98.08
 明朝歴代皇帝により200年にわたって造り続けられた明十三陵の元祖がこの永楽帝陵である。 慎重な風水判断がなされたことだろう。 この光景に接した途端に風水とはやはり環境デザインに関わる何ものかであると実感できたように思う。
画像34ju  入選
 丸茂 弘幸
 【やっぱり 風水は美しい   …客家溝尾楼】
 撮影場所:福建省南靖県船場郷西抗村/撮影時期:97.12
 円楼にせよ方形楼にせよ、 形に融通性がなくしかも巨大な構造物だから起伏のある地形には馴染ませ難いはずだが、 不思議に風景におさまっている。 配置や形を決めたとされる風水師は環境デザイナーとしてやはりなみなみならぬ力量を持っていたのだろう。
画像35ju  入選
 上野 泰
 【クレイストリート】
 撮影場所:サンフランシスコ/撮影時期:96.03.30
 サンフランシスコの道路は、 決して合理性の産物とはいえない。 道路の凍結により馬車の転倒が続出したことが、 ケーブルカーを生んだが、 未だ道路形態は当時のままだ。 都市が“都市”である為には、 何か合理を越えるものが必要なのかも知れない。
画像36ju  入選
 上野 泰
 【アッサンバザール】
 撮影場所:カトゥマンドゥ/撮影時期:93.10.22
 カトゥマンドゥのアッサンバザールは古くからの交易路の辻であり、 朝から夜まで人や物があふれている。 辻には様々なカミの祠やご神体、 店や露店、 電線や変圧器などが、 混在しており、 ここには聖と俗、 カミと機械が共存している。 私にとっての“アーバニティ”の原点である。
画像37ju  中井川 正道
 【トウガラシの道】
 撮影場所:韓国/撮影時期:87
 車のためだけに道路があるのではない、 ということを実感した風景。
画像38ju  入選
 中井川 正道
 【イチョウの道】
 撮影場所:盛岡市/撮影時期:97.10
 車のためだけに道路があるのではない、 ということを実感した風景。
画像39ju  入選
 吉田 薫
 【好加減・いいかげん】
 撮影場所:イタリア・メルカテルロ/撮影時期:97.10
 玄関のしつらえに、 住み手の意志と許斐を置き忘れていない、 お隣さんたち。 調和が画一に、 多様が混乱と没個性におちいってはならない。 馴染み深さの営み「好加減(いいかげん)」とは、 意味が深いものだ。
画像40ju  吉田 薫
 【職人・芸】
 撮影場所:イタリア・フィレンツェ/撮影時期:97.10
 生業(なりわい)が街なみにとけ込んでいる。 職人の息づかい、 その気配に立ち止まり、 わざ師たちの勝負どころを垣間見る。 しかし、 これもこだわりのポーズか?
画像41ju  入選
 榊原 和彦
 【そして、 人が集まる】
 撮影場所:イラン・イスファハン/撮影時期:98.08
 荒涼とした大地の多い国土に、 水を求めてオアシス都市をつくる。 夏になお豊かな流れを有する川に、 日除け屋根付きのテラスを設けた橋を架ける。 その橋の北側には、 座れる階段をつくる。 そして、 人が集まる。 橋ができたのは1602年という。
画像42ju  入選
 榊原 和彦
 【情景の舞台としての環境デザイン】
 撮影場所:イタリア・ローマ/撮影時期:95.09
 土手につけられた石の階段。 歪み、 磨り減ったそれには、 年期の入った味わいがあるが、 取り立てていうべきほどの景物ではない。 しかし、 坂の上に語り合う男女がいて、 何事かを思わせる。 この情景を演出しているのは、 何よりも、 この階段であろう。
画像43ju  入選
 澤 一寛
 【コミュニケーション】
 撮影場所:奈良県・明日香村/撮影時期:
 石舞台と空とは、 ちょうど良いバランス関係にあって、 今まさに会話しているようなコミュニケーションの原点を見ることができる。
画像44ju  澤 一寛
 【舞】
 撮影場所:春日若宮御旅所/撮影時期: 
 芝生の舞台で演じられる日本の古典芸能は、 日本文化のルーツを見る思いがする。 舞う行為にデザインする、 創る原点を見ることができる。
画像45ju  優秀賞
 西沢 健
 【アルスター湖のひととき−1】
 撮影場所:ハンブルク/撮影時期:1964
 人が憩い、 語り、 遊び、 その姿が美しく見える都市でありたい。
画像46ju  西沢 健
 【アルスター湖のひととき−2】
 撮影場所:ハンブルク/撮影時期:1964
 人が憩い、 語り、 遊び、 その姿が美しく見える都市でありたい。
画像47ju  西沢 健
 【アルスター湖のひととき−3】
 撮影場所:ハンブルク/撮影時期:1964
 人が憩い、 語り、 遊び、 その姿が美しく見える都市でありたい。
画像48ju  西沢 健
 【アルスター湖のひととき−4】
 撮影場所:ハンブルク/撮影時期:1964
 人が憩い、 語り、 遊び、 その姿が美しく見える都市でありたい。
画像49ju  入選
 澤田 晴委智郎
 【語らいの広場】
 撮影場所:三重県朝日町/撮影時期:98.06
 市民参加による駅前広場づくりです。 婦人会や地区代表者そしてまた、 熱心な町長さんも先頭に立って…。 デザイン専門学校の協力が全体のネットワークのキーとなりました。
画像50ju  優秀賞
 西 斗志夫
 【仮想世界の中の懐かしい風景I】
 撮影場所:大阪市南港/撮影時期:1998.10.22
 南港の仮設屋外劇場。 この劇団は和製ケチャともいえる不思議な音楽劇と次々と変化する巨大舞台で知られる。 左手の当日券売場の先に屋台が並ぶ。
画像51ju  西 斗志夫
 【仮想世界の中の懐かしい風景II】
 撮影場所:大阪市南港/撮影時期:1998.10.22
 舞台の始まる前のこの空間は仮想世界の入り口でもある。 舞台や映像関係者の作り出す仮想世界にはこうした全体的雰囲気がある一方、 現実の世界の多くがそれを失っていったのはなぜであろうか。
画像52ju  小浦 久子
 【まちなみ】
 撮影場所:アムステルダム/撮影時期:98.06
 この場所で13年前に思ったこと。 まさに蓄積された時間の中に現在があり、 その場所に立って初めてわかることがある。
画像53ju  田村 綾
 【パレ・ロワイヤルの中庭】
 撮影場所:パリ/撮影時期:93.09
 回廊に囲まれたパレ・ロワイヤルの中庭南角は、 ダニエル・ビュランの50本あまりからなる縦縞の柱の斬新なオブジェが観光客の目を引いている。 そんな賑わいの少し先には、 昔から市民に親しまれている静かな公園が続く。 人気もまばらになった公園のマロニエの木々の間にぽつんとあるこの素朴な道具部屋?欧米では、 特に珍しくもない丸太の小屋が数分前に見たビュランの作品との出会いよりも妙にうれしく、 心惹かれたのはどうしてなのか。 小屋の前で思わず顔がにやけてしまった事が、 今でも忘れられない。
 

■特別審査員

今森光彦(いまもり・みつひこ)
1954年、 滋賀県大津市生まれ。 田園風景の広がる大津市郊外にアトリエを構え、 全ての自然を生態系の輪に入って写真を撮り続ける。
近畿大学理工学部土木工学科卒業
第6回アニマ賞、 第17回滋賀県文化奨励賞、 第10回東川賞・新人作家賞、 第48回毎日出版文化賞、 第20回木村伊兵衛賞、 第45回産経児童出版文化賞・大賞 などを受賞

米谷 昌子(こめたに・まさこ)
兵庫県芦屋市生まれ人の暮らしからかけ離れない“人間くさい”ものをテーマに写真を撮り続けている。
大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)卒業  

■都市環境デザイン会議関西ブロック審査員

長谷川弘直(関西ブロック幹事)
澤 一寛(写真展企画委員長)
鳴海邦碩(セミナー委員長)

■出品者:

中村伸之、 江川直樹、 柳田季里、 柳田良造、 森川 稔、 澤田俊明、 有光有興、 土橋正彦、 山本 茂、 後藤祐介、 大矢京子、 森重和久、 長谷川弘直、 鳴海邦碩、 井口勝文、 吉野国夫、 田端 修、 小林郁雄、 河合力哉、 丸茂弘幸、 上野泰、 中井川正道、 吉田薫、 榊原和彦、 澤一寛、 西沢健、 澤田晴委智郎、 西斗志夫、 小浦久子、 田村 綾

■写真展1

1998.11.10(火)〜19(木) ミノルタ・コミュニケーションプラザ(船場・大阪国際ビル2階)9:00〜17:15 土日休館

■写真展2

1998.11.20(金) 花博記念公園鶴見緑地 国際陳列館ホール・ロビー 9:00〜17:00 10:10フォトコンテスト授賞式

■写真展企画委員会

委員長  澤  一 寛 (株)日本カラーテクノロジー研究所
委 員 土 橋 正 彦 (株)アーバンスタディ研究所
    長谷川 弘 直 (株)都市環境計画研究所
    森 重 和 久 (株)GK設計
    山 本  茂 (財)生活環境問題研究所


このページへのご意見は前田裕資

(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai

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