三角印百景リスト

兵庫ランドスケープ
100景

兵庫県都市住宅部

山本茂博

貴方は人目(98.4.10〜)の訪問者です。

 

1。 はじめに

 わたしたちは、 まわりの環境を「見える環境」、 つまり風景によって感じとっていることが多くあります。その風景には、 地域の自然や歴史・文化、 そこに住む人々の暮らしが鏡のように写し出されています。

 このような風景を良くしていく試みは、 古くから様々な形をとって行われてきました。また、 今も新しい科学や技術を使って進められようとしています。

 

2。 ランドスケープとは

 ランドスケープは、 一般に「風景」あるいは「景観」と訳されていますが、 ここでは美しい県土づくりのために必要な「見える環境」と考えています。

 「ランドスケープ・プランニング」は、 県土を誇りとする心や、 自然の仕組みを大切にする心を養い、 風景をみる目を高め、 様々な工夫を用いながら、 真に豊かで、 美しさにつながる風景を形成していこうとするものです。

 

3。 ランドスケープ百景

 ランドスケープ計画の進展に伴い、 行政が主体となった計画から、 広く県民主体の実践行動転換を図るため、 平成5年度から「ランドスケープ百景事業」を展開しました。

 

(1)百景の選定

 わたしたちの生活の営みと、 自然が調和したうるおい豊かな美しい県土づくりを進めるために、 県下各地域の好きな風景、 誇りと思う風景を、 県民から推薦していただき、 選定委員会(委員長:大阪大学教授鳴海邦碩)の意見も加えて「百景」を選定しました。

 「百景」は、 各風景(視点場)を結んだ10km程度の散策路で、 自然美を探る探勝型の風景に加え、 生活型ともいえる日常的な風景を含めたことが大きな特徴です。

 選定した「ランドスケープ百景」は、 神戸新聞紙上にて平成6年5月から平成9年2月まで連載しました。

 なお、 選定にあたっては 2,700件を超える公募をいただき、 最終的に 106の景となりました。

 

(2)鳥瞰図

 「百景」を特徴づけるものとして、 鳥瞰図があげられます。 鳥瞰図は、 ある自由な視点から見た建築物や道路などの場所と形状などを正確に表現するもので、 各風景(視点場)を結んだ散策路を、 地形図と地上写真によりフリーハンドで制作したものです。

 この事業は、 従来の観光百選とは異なり、 村里の静かなたたずまいや都市景観を含め、 「ふるさと兵庫」を再発見する機会として活用され、 それぞれの地域にふさわしい交流時代のまちづくり、 地域づくりに役立つことを期待しています。

 また、 被災地においては、 思い出の風景の再生や魅力のある町の創出など、 活用いただければと考えています。

 

三角印百景リスト


このページは兵庫県都市住宅部の山本茂博氏が投稿されたものです。

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