| キャットストリート裏の路地 |
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![]() キャットストリート裏の路地 |
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渋谷川の上につくられたキャットストリートは、渋谷と原宿を結ぶ通りであり、ファッションの店と住宅が混在している。この通りには、鋭角な角度をもつ変則的な交差点がいくつもある。その交差点につながる路地の中には、キャットストリートに平行してまさに、首の皮一枚といった細長い、一宅地分の幅しかない街区を形成している路地がある。
表参道をこえて、キャットストリートを北へたどり、神宮前3丁目までくると、区立渋谷学童館がある。その向かい側に、そのような奇妙な街区を形成している路地がある。路地の幅員は、1mほどであり、表側のキャットストリートの店舗や住宅の裏口と、路地をへだてた住宅の玄関口が向かい合っている。光の射し込まない路地は薄暗く、屈曲して先の見通しもきかない。秘密めいたところに迷い込んだような気がしてくる。
しばらく、80mほど歩くと、シャツやアクセサリー等を売っている小さな店に突き当たる。こんな所にも店があるのかと思うが、その店の前には、開店を待つ若い人達の行列ができている。開店まで30分はあるというのに、10人ほどが、友達と話したり、雑誌を読んだりしながら待っている。
人にはあまり知られていないような店で買い物をすることで、自分だけのおしゃれが出来る気になるのだろうか。路地裏に隠れた小さな店は、人とは違うおしゃれをしたい人達の気持ちを、うまく、すくい取っているようだ。