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第14号

2001年5月30日

 

 「風薫る5月」もあと1日となりました。 第14号は彩り豊かですが、 5月の花《バラ》から始めさせて頂きましょう。


1。 “広げよう!21世紀の夢をばらに載せて・・・”を合言葉に

 40万本のバラが咲きそろった今年の福山ばら祭りは、 市民バラ花壇の完成、 ローズウエディング、 ローズレター2001、 ローズパレードなどなどバラ一色。 絶好の快晴に恵まれた週末(19‐20日)でした。

 タウンモビリティは「街ブラリングふくやま」という親しみ溢れる愛称でばら祭りプログラム、 新聞特集記事、 関係パンフレットに大きく紹介されていました。  2日間、 尾道から参加された吉田衣方子さんのご報告です。

 福山ばら祭り、 電車で20分という距離に居ながら、 観光客としても、 ボランティアとしても、 初めての参加でした。 初日は緑町公園で電動スクーターを借りて園内を一周、 約30分ほど。

 小さくなった私の存在は、 大人の視線の眼下にあるらしく、 前を急に横切られたり、 よそ見をしながら歩いて来られてひやっとすることが多々ありました。

 その度に一旦停まり、 停まってからまた動き出すまでのほんの少しのブランクにイライラする、 せっかちな私。 いつもは人のことなんて関係なく、 前を歩く人と人の間をすり抜けたりしながら自分の意思のままに街を闊歩していたものですから、 そのギャップからなかなか抜け出せない状態でした。

 一方、 子供とは視線が平行するものですね。 子供って本当に良く見てます。 買物をして、 ふと後ろを振り向くと、 ミュースターは「公園のブランコ」状態。 乗りた〜い」という子供達に周囲を囲まれて、 もみくちゃにされてました。 車から離れる時は鍵を外すことの大切を再認識しました。

 一人の男の子がお母さんに「こんなとこ(公園)で、 あんなの乗っちゃダメなのにね」って言っていました。 お母さんは何も答えず、 見てみぬふり。 電動スクーターって、 まだまだ一部の人だけの常識なのかな?

2日目はボランティア

 流石に実績のある福山だけあって、 わざわざ勧誘しなくても使ってくれる土壌。 素晴らしいな、 と感じました。

 大竹から来た家族連れ。 高齢のお母さんが電動スクーターを借りられ、 娘、 息子達がエスコートをして会場をめぐられました。 「駅前のオフィスで、 いつも家で使っているのと同じ電動スクーターを見かけた」ということで、 ゆっくり、 たっぷりとばら祭りを堪能されたご様子。

 「本当に助かりました、 有難うございました。 無料だなんて申し訳ない。 」と、 とても喜んで居られました。

 この日、 井上さん、 木田さんが大阪からお越し下さり、 実際に体験して頂くと共に情報交換をしました。

 大阪では公共交通機関が発達していて、 地下鉄ではほとんどどの駅にもエレベーターが付いているとのことですが、 JRではまだまだエレベーターの無い駅も多く、 更には、 電動スクーターの車内乗り入れは禁止になったそうです。

 でも。 そういう問題が出てくるほど障害者が街中に出てきているということが、 まず、 すごいことですよね。  ー 中略 ー
 ただ、 その反面、 大阪では移送サービスが遅れている。 駅がバリアフリーになっても、 「家から駅までまたはベッドから駅までのモビリティが無いというのが、 新しい課題になっている」とのこと。

 また、 堺市にもばら祭りに似た規模のお祭りがあるので、 そこでタウンモビリティ実験をやろうかと考えている。 資金は確保済みだが、 その出所が大阪市なので堺市の実験に使えるかの調整が残っている、 ようです。  ―― 以下略 ――
【注】 2日間の利用数は52件(19日25、 20日27件)

〜三好久美子さんから〜

2。 「おのみちTMO」の26の事業概要にタウンモビリティ

 尾道商工会議所は今年4月、 中心市街地の活性化に向けTMO (Town Management Organization=まちづくり機関)を設立しました。

 その事業概要に「タウンモビリティ」が入っています。 吉田さん達のご努力が身を結んだのは間違いありません。


3。 廣島「楽々園オフィス協議会」が第3回総会開催(5月25日)

 タウンモビリティ第1号のスタートから18カ月。 会場の楽々園公民館は改修されてバリアフリーとなったそうです。

 土木学会誌6月号に、 楽々園オフィスが紹介されるそうです。

(熊谷憲二さんから)

 『総会は無事終りましたが、 電動スクーターの利用者や地域住民からの募金「寄付」が平成12年度に19万円集まったのにはびっくりしました。 また、 みんな張りきって活動しているので、 これなら大丈夫だと安心しました。

 しかし、 事務方もだんだん高齢化して行くので、 若い人の参加が今後の課題だと思います。 』

(岩田幸二さんから)


4。 楽々園オフィスパレード参加と造幣局の観桜会イベント

 5月3日五月晴れの平和大通りを堂々のパレード行進。

 フラワーフェスティバルのパレードへの参加は、 総勢11人。 5台のスクーターは【街に出よう】の呼び掛けを、 一文字ずつを荷物バスケットに大きく掲げてアピール。 画像を添付できず残念です。

 4月下旬は廣島造幣局恒例の桜祭り。 大阪から移植された230本の八重桜は「通り抜け」ではなく、 やく1Kmの回遊方式で楽々園からは30分の距離。 二ヶ所のデイセンターにも呼び掛けて66人(一般も含め)に満開の桜を楽しんでもらった、 とのこと。

(岩田幸二さん、 熊谷憲二さんから)


5。 佐賀でも試行が続く。

 佐賀にもノンステップバスの導入(市営)。

 バリアフリーモデル住宅の建築(県)、 と前進させることが出来ました。 カートモビリティについても試行を数度行いましたが、 未だうまくいっていません。 頑張ります。

(斎場三十四さん)


6。 三重県、 今年は観光モビリティで

 昨年は桑名、 四日市、 津の三市で初の実験が行われました。 桑名は既に次のステップへの準備が進んでいるようです。 今年、 注目されるのは上野市、 松阪市、 伊勢市で観光モビリティが相当期間実施されることです。 例えば上野市はお城が町の高いところにある(当然でしょうが)。 上りがきついのは勿論ですが、 下りの方が足腰膝にはもっとこたえます。 結果が楽しみですね。

 なお、 精力的に各地のタウンモビリティを訪問された辻上さんが、 4月に異動で別の職場へ。 ご活躍をお祈りします。


7。 静岡市、 10月の実験に向け準備体制に入る

 6月11日、 『静岡市ショップモビリティ実験事業推進協議会』の第1回委員会が開催されます。 商業者、 市民団体、 関係機関、 学識経験者、 県を巻き込んだ本格的体制で、 市が総力を挙げて取り組むことになります。


8。 東京で実験再開、 6月10日(日)に板橋区で

 昨年4月から1年間続けてきた実験は、 主催者のお身内に不幸があったため中断していました。

 元気を取り戻した本田千恵子さんが力強く再開を宣言。

 ボランティアをお願いされています。

 場所と連絡先は次の通りです。


9。 例会のお知らせ

 第2回タウンモビリテイ楽会のご報告と、 島根県石見町訪問の様子は、 次回以降に廻させて頂きます。 明日31日からモントリオールへ行ってきますのでご了承願います。 ユニバーサルデザインの会議です。

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