高見沢実

イギリスに学ぶ

成熟社会のまちづくり

	計画と参加のシステムを考える 一旦出来上がった都市の諸々の課題を解決し、そこに住む人々の生活の質を高めていく成熟社会のまちづくりが日本でも模索されている。 こうした課題を共有し同時代的に進むイギリス都市計画の現場の動きをリアルに描き出しながら、行政職員や議員、専門家や市民の役割と連携方法、情報公開や地方分権、参加・協議手続などの制度基盤のあるべき姿を考える。 　 A5判／240ページ／並製 定価 本体2700円＋税 ISBN4-7615-2195-3

目　次

• はじめに
• 基本用語の解説

  第1章　イギリス都市計画の危機

  • 1・1　社会の中の都市計画、システムとしての都市計画
  • 1・2　社会の中のイギリス都市計画―黄金時代から不振へ、そして再生へ
  • 1・3　システムとしてのイギリス都市計画―47年法の進化
  • 1・4　47年法システムの50年―堆積し洗練される都市計画システム

  第2章　イギリス都市計画再生へのプロセス

  • 2・1　イギリス都市計画再生への10年
  • 2・2　なぜ91年法の改革が必要になったのか
  • 2・3　91年法審議までの経緯
  • 2・4　91年法国会審議
  • 2・5　91年法における主要な改正点
  • 2・6　法改正に対する評価
  • 2・7　91年法の普及実態
  • 2・8　計画策定プロセス改善に向けた新たな挑戦
  • 2・9　イギリス都市計画は再生したか

  第3章　都市計画マスタープラン策定プロセスへの参加の現場

  • 3・1　都市計画マスタープラン策定プロセスと参加規定
  • 3・2　市町村都市計画マスタープランの策定状況
  • 3・3　ニューアム区にみる計画案縦覧までのプロセスの実際
  • 3・4　ブレント区における計画案縦覧後のプロセス
  • 3・5　マスタープラン策定プロセスの特徴

  第4章　裁量による開発コントロール運用の実態

  • 4・1　裁量を中心とする開発コントロールの問題
  • 4・2　ニューアム区における計画許可体制
  • 4・3　ニューアム区における計画許可判断のケーススタディ
    　事例1　旧医院から宗教・コミュニティ施設への用途変更
    　事例2　小売店からレストランへの用途変更
    　事例3　3階建オフィス・住宅等の建設
    　事例4　小売店からミニキャブ・オフィスへの用途変更
    　事例5　半2階住宅・店・オフィス等の開発
    　事例6　自動車修理作業所・住宅・店等の改造
    　事例7　街区内部への住宅開発
    　事例8　旧小学校用地の住宅開発

  • 4・4　裁量による開発コントロールの評価

  第5章　成熟社会のまちづくりを読み解く3つの手がかり

  • 5・1　制度・専門家・市民がキイワード
  • 5・2　成熟社会のまちづくりを支える制度基盤
  • 5・3　成熟社会のまちづくりを支える多様な専門家
  • 5・4　成熟社会のまちづくりを支える市民基盤
  • 5・5　21世紀に向けた日本の都市計画・まちづくりの課題
    　参考文献
    　索　　引
    　あとがき

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  書　評

  『造景』1999.7号
  『地域開発』99.4号
  『都市問題』6月号
  

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  高見沢実略歴 １９５８年　愛知県に生まれる １９８６年　東京大学大学院博士課程（都市工学専攻）単位取得退学 同　　　年　横浜国立大学工学部助手 １９８９年　東京大学工学部講師 １９９２年　東京大学工学部助教授 　　　　　　この間、1993年ロンドン大学（LSE）客員研究員 １９９６年　横浜国立大学工学部助教授 　　　　　　工学博士 著　書　『新しい交通まちづくりの思想』（共著・鹿島出版会、1998）

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  貴方は人目(98.10.15〜)の訪問者です。

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  本書は品切れです。増刷の予定はございません。

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  学芸出版社/gakugei

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