宮後式スケッチ気付いた点
1.本を読んだ直後は、HLを引く重要性がもう一つわからなかったけども、実際やってみると、
・構図バランスを考えながらHLを引くことで、垂直方向のプロポーションは取りやすくなり、画面に収まりやすい。
・どの線が上がってどの線が下がって、というようなパース的な表現方法が明確になる。
2.HLラインは、お堂の階段のラインなどに吸収できる。
3.水平方向のプロポーションのずれが課題。
  筆者は画面真ん中に補助軸を引いてみたりした。
4.決めた構図から大まかな形をとって大胆に線を引くのは初心者には(できれば消しゴムを多く使いたくないという気持ちから)勇気がいる。枚数を重ねて度胸をつけるしかないかな?
5.今までの自分のスケッチは、宮後先生のスケッチ工程の4分の3のところで終っていたと気付いた。褐色をベースにしながら濃く影をつけると、意外になじんで奥行きが出て良い感じ。
6.今までクロッキー帖に描いていたので、色づけ程度にしか絵の具を使ったことが無かった。ベーストーンを何度も重ねて陰影を出すには、ある程度厚みのある画用紙やワトソンやコットマンがオススメ。
7.携帯用の椅子を持ってれば便利。構図決めも躊躇せず、安定した良い線が引ける。

 今回は京都の岡崎神社をスケッチしてみました。
  サイズはほぼA4で、下書きに1時間半。途中寒くなっておなかも空いたので取り止めて、色づけは帰ってから3時間くらい。
  普段はもっと適当に描いてしまうのですが、今回はディテールも頑張りました。
階段が少々間延びした構図になってしまい、建物脇のプロポーションも変。
燈籠の位置も、あれなんで!?
  でもスケッチすることで、屋根の曲線の巧さや、木彫りの造作の美しさなど改めて認識できました。陰影をつける楽しさも初めて味わうことができました。宮後先生伝授のコツを意識しながら回数を重ねればきっともっと楽しく描けるようになると思います。