▼連絡先
(社)奈良まちづくりセンター
〒630-8333 奈良市中新屋町2‐1 奈良町物語館内
TEL 0742‐26‐3476
FAX 0742‐27‐0969
e-mail nmc@m4.kcn.ne.jp
URL  http://www4.kcn.ne.jp/~nmc/


(社)奈良まちづくりセンターから

 (社)奈良まちづくりセンターは、歴史的町並みを残す地域社会が高度成長の中で劣化していく姿を危惧し、1979年「私たち市民の手で21世紀を描きませんか」と呼びかけて「奈良地域社会研究会」が生まれスタートしました。そこで2年間「奈良町」を徹底して調査研究したことがその後の活動の礎となり、84年には全国的に珍しい市民が主体の社団法人格を取得しました。
  その後、活動の領域を広げるとともに、「奈良町博物館都市構想」などの提案をする中で、都市景観条例の制定と都市景観形成地区指定もなされ、市行政から施設建設を含め奈良町への投資が大きくなりました。また、阪神・淡路大震災の以前から市民公益活動の基盤整備を図る調査研究をNIRAの委託を受けて行い、特定非営利活動促進法の制定(98年)に寄与しました。
  95年には築後百年以上経つ奈良町の町家を借りることができ、多くの方の支援を得て新たに活動拠点「奈良町物語館」を開設しました。新たな「まちのものがたり」を発信する場として多様な催し・行事を通じて、より多くの市民が集い、語り合い、活動を始めるための環境づくりに努力してきました。
  決して順風満帆ではなかったのですが、まちづくりに関わる推進・交流・支援を中心とする事業を、時代と社会の変化に応じて模索・展開し、あわせて物語館でのユニークな活動や機関紙『町家くん通信』の毎月発行などもしています。

  2002年度の主な活動では、高架化のため取り壊されようとした、奈良のシンボルの一つである「JR奈良駅舎」問題に関わり、活用方法は未定ですが、曳き家して保存されることになりました。ラーニング・コミュニティ構想事業では、夏に小学生を対象とする「ならまち探検隊」(12月に成果発表)を引き続き奈良教育大学と共催しました。
  また、遊文庫では子どもと大人が一緒になって何かをするスタイルが多いですが、夏には子どもが山に材料を採りに行って庭に小屋を建てることもしています。他には、まちなか大学・学生論文報告会や定期的な物語館コンサート・伝承文化講座・新物語館サロン、アジア・西太平洋都市保全ネットワークへの参加、調査研究活動などを行いました。
  本年は9月に橿原市で開催された「全国町並みゼミ かしはら・今井大会」を積極的に支援しました。来年は、センター設立20周年(前身から25周年)という大きな節目を迎えます。センターが一定の成果をあげてきたことは確かですが、なお地域には課題があり、これからも新たなニーズが出てきます。
  センターとしては歴史的町並みを再生・保全しながら奈良町の新たな展開をめざし、地域のNPO・施設と連携を深め協働により意義あるものにしたいと準備を始めかけています。機会があれば是非奈良町をお訪ねください。

(室雅博/(社)奈良まちづくりセンター理事長)