アンケートでのご意見について
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アンケートでのご意見について

 

 

 アンケートに詳しくお答えいただきありがとうございました。

 アンケートの自由記述欄に書かれたご意見や、 ヒアリングでお聞きしたご意見から、 幾つのかの代表的なご意見について現時点での私の考えをまとめました。 ご覧いただければ幸いです。

アンケートでのご意見について

 

まちづくりとは何か

 

まちづくりといっても広い。 何かに絞るのか

 A:まちの物理的な環境、 人々の生活基盤としての空間を、 いかに自らの手で持続的につくりあげてゆくのかが中心的なテーマです。

 都市計画や都市デザイン、 あるいは建築、 土木のデザインと、 それらにかかわる市民住民の取り組みが、 そういったまちづくりを支える主な要素だと捉えています。

どんな領域を考えているのか

 A:従来の言い方であれば、 都市計画、 都市デザイン、 コミュニティ開発などです。

 また皆様のアンケートで多くあげられた、 都市論・まちづくり論、 ローカルルール、 まちづくりとNPO、 中心市街地再生、 景観・風景づくり、 密集市街地、 郊外などが主たるキーワードです。

 また、 まちづくりにおける参加・協働や専門家の役割は、 継続して取り上げて行きたいと思います。

どのぐらいの地域の広がりを考えているのか

 A:まちづくりは地方自治の核心であり、 地方自治はまちづくりの前提と考えています。

 したがって主たる対象は、 町や村、 都市の中でも小さな部分を単位としたまちづくりです。 もちろん都市構造や国土のあり方も扱いますが、 それらがまちづくりにどのような役割を果たし得るのか、 あるいはまちづくりとどう繋ぐのかという視点で取り上げたいと思います。

地区計画など、 地域住民等による計画策定をまちづくりと捉えるのか

 A:それらは私たちが考えている「まちづくり」の重要な一側面ですが、 同時に、 計画という行為を含まなくても、 地域をつくりあげていく行為やデザイン全般が課題だと考えています。

環境や福祉などソフト面も含めて幅広く捉えるべきでは

 A:環境や福祉、 交通など様々な問題抜きにはまちづくりは語れません。 しかし、 あまりに扱うべき問題が多すぎて全部は扱いきれません。

 本誌では、 それらの問題が、 上記で触れた意味での「まちづくり」に、 どういう課題をつきつけ、 具体的にどう応えられるのかという視点で取り組みたいと思います。

 また環境共生のように、 すでにまちづくりを視点においた雑誌ががんばっている領域はなるべくバッティングしないように心掛けたいと思います。

とりわけ建築の試みがまちづくりと一体的に紹介されていると良い

 A:建築や住宅そのものの情報は他にたくさんございますので、 その建築や住宅の企画や設計、 建設や運営によって、 周辺のまちがどう活気づいたかといった視点から取り上げて行きたいと思います。

都市経営的な視点が不可欠では

 A:都市にかかわらず、 地域やNPOの経営も含め、 持続するまちづくりのためには当然、 経営的視点が不可欠と考えています。

 ただし、 大規模事業のファイナンス手法、 行財政改革などは、 中心的なテーマとは致しません。

 

読者は

 

読者層や狙いがはっきりしていないのでは

 A:狙いはプロないしセミプロとしてまちづくりにかかわる方々に役立つ雑誌です。

 行政やコンサル、 研究者、 NPO等の実践家、 さまざまな立場でまちづくりにかかわる方が読者です。

市民が読めるものにして欲しい

 A:専門家でなければ分からないような内容、 書きぶりは取りませんが、 気軽に読めることは目指しません。 むしろ熱心にまちづくりに取り組んでおられる市民やNPOの方々も「これならお金を出して買いたい」と思われる役立つ内容を目指します。

行政に役立つ雑誌にして欲しい

 A:各地の地方自治体や市民の取り組みを逸早くお伝えしたいと思います。

 また行政と市民との協動のあり方に常に注目したいと思っています。

まちづくり関係者を繋ぐ雑誌に

 A:各地の取り組みをお伝えし、 課題について多面的な論考を掲載すると同時に、 まちづくりの雑誌WEB、 編集アドバイス会議、 交流会などにも取り組んでゆきます。

学者の寄稿は役に立たないのでは

 A:研究論文のご発表の場は、 各種の学会誌、 団体誌があるので、 そちらに譲りたいと思います。

 一方、 大学の先生方や研究室がまちづくりの現場で実践されている先駆的な取り組みは、 大いに役立つものと考えており、 積極的な寄稿をお願いしたいと考えております。

もっと多くの人が読める内容、 定価をめざして欲しい

 A:1000円ぐらいとのご要望がございましたが、 予想される発行部数では夢のまた夢です。 いつか数万部売れるようになり、 広告がとれるようになれば、 そういった展開も可能となるかもしれません。

学生が買えるように工夫して欲しい

 A:価格を安く、 装丁を若作りに、 カッコよくというご希望もございましたが、 上記と同様の理由で困難です。

 ただし、 卒業研究等の参考資料としては役立つ情報源となることを目指しますし、 お金を掛けないで美しくつくりたいと思っています。

 

どんな誌面になるのか

 

造景のように奇麗な写真が多い雑誌を目指すのか

 A:コストを下げるためカラーページは減り、 写真家が撮った写真も減ってしまいます。 一部はホームページでカラー情報を提供することになるでしょう。

 また建築写真家が取られるような建物や空間だけの魅力を捉える写真ではなく、 そこにいきづく人々の表情も写し取るような写真も重要だと思っています。

詳細な図面が欲しい。 土地利用図などはカラーで載せて欲しい

 A:そのように努力しますが、 コスト上、 限界があります。

 特にカラーについては、 ホームページでの提供も含めて検討中です。

モノクロでも気品ある美しさに

 A:まったくその通りです。 そのように頑張ります。

紙質は落としてもよいので安く

 A:今回の雑誌のように小部数の場合、 紙質を落としてもコストはほとんど変わりません。 また辞書用紙が典型ですが、 薄くて丈夫な紙のほうが高いこともあります。

 普通の値段で入る普通の紙を使うことに致します。

 

内容・姿勢は

 

批判精神を再興すべきではないか

 A:批評や評価があってこそまちづくりは進展するのだと信じます。

 ただ、 「かくあるべし」といった議論だけではなく、 やはり現時点で、 どう対応出来るのかも踏めて議論を展開してゆきたいと考えております。

官製都市再生と、 市民のまちづくりを突合せ、 媒介となる批評を

 A:まちづくりに行政が果たすべき役割はとても大きく、 その質の向上はぜひとも望みたい所です。 そのためには官と民がなれあいの協働ではなく、 自立した関係のなかで協働してゆけるように、 媒介してゆきたいと思います。

誌上論争はこの雑誌には似合わないのでは

 A:上記のように、 論争のための論争に誌面を割くつもりはありません。 しかし、 まちづくりについても種々の考え方があってよいし、 きちんと準備した論争は議論を深めるうえで有意義だと思います。

スキルには既存制度の改善、 新たな制度の提案を含めるべきでは

 A:既存の制度をいかに使いこなすかと同時に、 やはり制度自体の改善等も重要なテーマだと考えています。 特に現場の知恵や工夫・発想を重視してゆきたいと思います。

成功事例のオンパレードはダメ

 A:なにかの事業が完成したあとに、 成功事例として、 美しい写真とともに掲載するといった手法は排したいと思います。

完成した事例より、 萌芽期の動きを知りたい

 A:興味深い動きを早くお伝え出来るように心掛けます。

 またアイデアを短く伝えるようなものから、 まちの成り立ちや背景を含め深くお伝えするものまで、 様々に工夫します。

誉める雑誌を目指すべき

 A:誰も美しいと思っていないところの美しさを見い出したり、 あまり光が当てられない取り組みに光を当てたり、 いつも誉められている美しいファサードや町並みではなく、 売られている商品や宿のホスピタリティを誉めない限り、 まちづくり人は元気にならないとのご意見です。

 そういった視点、 切口を入れられないかどうか真剣に考えて見ます。

執筆者として協力するなら自らの街を活性化するものを

 A:専門家の方が、 地元で一市民としてまちづくりに取り組み始めたのは、 とても興味深い動きだと思います。 そのような方向での寄稿も歓迎しますし、 ご協力いただいて取材することも考えたいと思います。

まちづくり人の扱いは

 A:まちづくり偉人伝といった感じの特に人だけに焦点を当てた記事は予定しておりませんが、 活動や事業の報告のなかで人の果たした役割を重視してゆきたいと思いますし、 人を切口にして事業を見てゆくような手法も検討したいと思います。

文献情報をレビューしては

 A:そういったコーナーを引き受けて下さる方がいらっしゃれば、 積極的に誌面を提供したいと思います。

 

メディアとしてどうか

 

季刊ではインパクトが弱いのでは

 A:その通りですが、 現状では季刊が精一杯です。

 なるべく早く隔月刊にできる発行部数を実現したいと考えております。

ホームページやメーリングリストとの差別化は

 A:インターネットは情報がただただ溢れ返っているという弱点がありますが、 速報性、 双方向性、 手軽さ、 特にカラーが自由に使えることなど、 紙媒体とは違った良さがあります。

 そこで、 まちづくり雑誌もWEBを立ち上げ、 インターネットのよい点は取り入れ、 メディアを連携させながら作り上げてゆきます。

広告は載せないのか

 A:雑誌は普通は広告に依存してつくるものですが、 本誌は誌面の独立性を重視して広告は当面掲載致しません。

 

参加型の雑誌とは

 

自由に投稿出来るのか

 A:いわゆる投稿欄といった感じを超えて、 本格的な論考や提言、 報告を自由に投稿いただけるスペースをなるべく多くつくりたいと思っています。 ただ誌面に限りもございますので、 必ず掲載出来るとは限りません。 また雑誌の狙いや質を保つために掲載をお断りしたり、 書き直しをお願いすることもございます。

しっかりしたブレーンが必要なのでは

 A:本誌の企画・取材・編集は八甫谷がそのほとんどを担います。

 どんなに頑張っても限りがございますので、 いろいろな方々のアドバイスや情報提供、 投稿をいただきながら進めて行きたいと思います。

 また企画提案や編集アドバイス会議などもオープンにしながら誌面を作り上げたいと考えています。

全国のまちづくり情報をどうやって取材するのか、 東京偏重にならないか

 A:新聞の地方版といったニュースソースを追うこともございますが、 今回は各県のまちづくり情報を送って下さる地域まちづくり情報発信スタッフを募集し、 力添えいただけないかと考えております。

学生は参加できるか

 A:個人としてでも大学研究室としても参加できます。 とりわけ大学研究室での持続的なまちづくりへの取り組みは積極的に紹介いたしたいと考えています。

まちづくりNPOとの連携を考えるべき

 A:これから主なNPOのヒアリングも進め、 模索してゆきたいと思います。

(文責:前田裕資)

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