「日本は大丈夫か」との外国記者の質問に、「大丈夫にするのが政治の責任。民主制の下では、主権者たる国民の自覚も不可欠で、これがないと、この程度の国民には、この程度の政治、あの程度の首相になってしまう」と答えます。
豊な長寿国・日本では、公害防止投資も増加する社会保障の企業負担も製品原価になり、そうではない中国やインドなどとの国債価格競争が不利なのは当然。代議士は駐在していた40年前の英国は今日の日本で、今日の中国などはその当時の日本でしょうか。国民理解の下、研究開発と教育に国民資源を集中できれば、日本は新たな技術に支えられた輸出により富を得て、繁栄を続けられるでしょう。
むしろ、心配なのは、豊かさと国際化のなかで、日本人の生き方や心根が変質していることです。経済が成長し、助け合わずとも、自己主張を強くしても、日本人は一人で何とか物質的には生きていける国民となりました。国際社会の一員として多くの利益を得た反面、大切な固有の行き方、文化は毀損し始めています。他人のお恵みを潔いとしない勤勉さ、自立の心根、本当に弱い人を皆で助ける温かい絆、公に尽くす誇り等々・・・。
NHKの大河ドラマ・龍馬伝の時代、欧米の先進技術を取り入れても、日本人の心根たる和魂を失わなかった故に、日本は植民地化を免れたのです。この心根は、どのようにして育まれたのでしょうか。それを護り、次世代に伝えるには、教育の場をなし、家庭や地域社会を何故取り戻さねばならないのか。一流の先生のお話を
じっくり伺い、富国有徳の国・日本再生のヒントを得てほしいと思います。