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フロンダイズとは・・・
フロンダイズ加工は、アルミニウム及び、アルミニウム合金の表面に多孔質の硬質酸化被膜を作り、その被膜に四弗化樹脂(テフロン)を含侵させたものです。非常に硬い被膜と、四弗化樹脂の持つ諸特性を合わせ持った新しい表面状態になります。
 

特徴

耐摩耗性に優れている
表面の滑り性に優れている
耐蝕性が優れている
被膜は素地と一体で、剥がれることがない
精密部品にも使用できる

フロンダイズ被膜は・・・

フロンダイズ加工被膜の色調は、硬質アルマイト加工の工程にて発色するもので、素材であるアルミニウムの材質により左右されます。また、色仕上加工も出来ます
フロンダイズ加工工程は、硬質アルマイト被膜生成の後、四弗化樹脂(テフロン)を含侵させます。工程途中では、120℃までしか上昇しませんので、素材のアルミニウムが軟化、変形することがありません。

フロンダイズ被膜の特性

表面が非常に硬くなります
マイクロビッカーズ硬度で300−500位です。アルミニウム素材の違いにより、多少異なります。
滑り性(摩擦係数)が良くなります
表面は四弗化樹脂(テフロン)の効果により極めて滑りやすく、いあわゆるスティックスリップ(始動時の抵抗が動き出したあとの抵抗より大きいため、ギクシャクとした動きをすること)の問題を解決することが出来ます。
耐摩耗性が優れています
これは、表面硬度が高い事と、摩擦係数が低いことの相乗効果によります。テーパー式摩耗試験機による耐摩耗試験結果は、アルミニウム合金の材質を適切に選定することにより、他の素材と比較しても優れた耐摩耗性を発揮することを示しています。
フロンダイズの被膜厚
その製品に要求される特性により異なりますが、通常推奨される加工面の被膜厚さは25−50ミクロンです。材質としてA2017,A2024など、Al-Cu系合金および、Siの比較的多いダイカスト材や、鋳物材の場合は、あまり厚い被膜は期待できませんが、通常30ミクロン程度の厚みです。
高温、低温にも優れた特性が得られ、また、電気絶縁性が良く、被膜厚さに応じて耐電圧特性も良くなります。
(テーパー摩耗試験) 摩耗試験条件(100g荷重)
  材  質  素材状態  フロンダイズ 材  質 500回転 1000回転
 A1100

 A2017

 A5052

 A5056

 A6063

 AC7A
 Hv   40

     118

      76

      73

      65

      65 
 Hv   450

      390

      510

      480

      480

      400
SUS−304ステンレス

  SK-4炭素鋼

  FC-25鋳物

  フロンダイズ
(A5052膜厚50μ)
摩耗量
  20mg

  15mg

  10mg

   3mg
摩耗量
  61mg

  29mg

  20mg

   9mg