民主・都みらい市会議員団 山口幸秀議員
昨晩から本日早朝にかけ国会の成行きを心配し,ほとんどの京都市民の皆さん方はテレビの前にくぎ付けになり,恐らく睡眠不足であろうかと存じます。議場の皆様も同様と存じますが,これが現在の日本の政治状況と思えば残念でなりません。国会と違って146万京都市民の皆さん方の立場に立って20世紀最後の京都市会を飾るにふさわしい立派な議会になりますことを心から願ってやみません。 昨年から今年にかけて1年間副議長をさせていただいておりましたので質問する機会がありませんでした。久しぶりに登壇させていただくことができました山科区選出市会議員の山口幸秀でございます。民主・都みらい市会議員団を代表致しまして同僚砂川議員共々質問を申し上げますので,市長並びに関係理事者の抽象的答弁ではなく具体性のある明確な御答弁をお願い申し上げたいと思います。
まず最初に新世紀を迎える桝本市長の心構えについてお尋ね致します。いよいよ21世紀の幕開けの時期が参りました。昨年末には本議会の議決を経て21世紀の最初の四半世紀に京都が目指すべき道を示す京都市基本構想が発表されました。わたくしたち京都市民はで始まり,市民が主役のその内容は,第1章では京都市民の生き方として,21世紀を迎える大きな転換期の中にあって京都市民の姿勢の在り方,市民が得意とするもの,これからの市民の生き方を誘導し,第2章では市民のくらしとまちづくりとして,安らぎのある暮らしと華やぎのあるまちづくりを進めるまちの基盤づくりを掲げ,第3章では市民がつくる京都のまちとして,市民の市政への主体的な参加を求め,そのための仕組みと形の在り方,市民と行政の厚い信頼関係の構築で構成された京都市基本構想となっております。 そこでお尋ね致します。桝本市長,あなたは100年後の市民から立派な市長さんであったと高く評価をいただくためにどのような夢やロマンを市民に与えようとされているのか,あなたの明快な言葉でテレビを通じ市民の皆さん方に語っていただきたいのでございます。
次に,京都市基本計画についてお尋ね致します。
そこで以下の点についてお伺い致します。
次に,京都市財政についてお尋ね致します。
そこで本市の財政状況について以下の点についてお伺いしたいと思います。
次に,第三セクターの問題についてお伺い致します。
次に,土地開発公社のいわゆる塩漬け土地の現状と解決策についてお伺い致します。
次に,スポーツ振興とドームの建設についてお伺い致します。 既に建設の請願は以前に採択されておりますし,基本計画第2次案にも盛り込まれております。本市の財政状況を考えるとき,そう簡単に建設できるとは思いませんがPFI手法や民間活力の御協力をいただくことができるならば早期に具体化できるのではないかと思います。市長の英断をお伺いしたいと思います。
次に,環境問題とごみ問題についてお伺い致します。 そこでお尋ね致します。 最後に,時間がほとんどございませんので、山科区の問題について簡潔にお伺いしたいと思います。 今,山科区の大きな課題は交通混雑の解決でございます。山科から市内に通じる幹線道路は五条通と四ノ宮四ツ塚線しかございません。地下鉄東西線の開通により京阪電車の廃線による拡幅工事の完成は山科区民にとって一日千秋の思いで待っているのでございます。平成14年度に計画どおりに完成できるのか,その見通しを明らかにしていただきたいのでございます。 |
◎市長(桝本頼兼君)
山口幸秀議員の御質問にお答え致します。 ◎副市長(中谷佑一君)
まず京都市旗の掲出についてでございます。本市におきましては、京の文字を図案化したものに御所車を配した正に京都の歴史と文化の特色を象徴する京都市紋章を昭和35年に制定し、その紋章を京都市旗として使用しているところでございます。これまで本市のシンボルとしてのこの市旗をより多くの市民の皆様に親しんでいただき、また京都市民としての連帯感を持っていただくため、市民が数多く参加される自治記念式典をはじめとする本市が行う各種式典、行事などにおいて基本的に市旗の掲出を行っているところでございます。また昭和60年1月からは本市のシンボルとして市庁舎の屋上に常時掲揚を行っております。梅林先生の御指摘にありますように、本格的な地方分権時代を迎え自治体の独自性が問われる今日、市旗の掲出は郷土愛や自治意識の高揚を図るうえで大変意義があるものと考えております。したがいまして、今後施設の整備も含め市旗を積極的に掲出し、京都市のシンボルとしてより一層市民の皆様に愛され、親しまれ、定着していくよう努めて参ります。 ◎副市長(増田優一君)
ごみ減量に向けた施策についてでございますが,本市では昨年6月,平成22年度に本市が処理するごみの量を平成9年度レベルから15パーセント削減するという積極的な数値目標を掲げました新京都市一般廃棄物ごみ処理基本計画京・めぐるプランを策定し取組を進めているところでございます。この目標の達成には市民,事業者の自主的な取組が重要であり,また御指摘のとおり一人一人のライフスタイルを変革し,身近な所から取組が始められるよう情報提供や啓発活動に努めることが大変重要でございます。このため本市では,これまでから買物袋持参キャンペーンなどを行って参りましたが,今後ともごみの減量化に向けた啓発活動を強化して参りたいと考えております。また情報提供の拠点として本年10月には環境学習・エコロジーセンターの建設に着手したところでございます。 ◎副市長(高木壽一君)
まず市税の滞納整理についてでございますが,私が本部長を務めております滞納市税特別対策本部の下に早期着手,早期差押えを基本方針と致しまして理財局と区役所,支所が一丸となって取組を進めております。特に高額滞納案件につきましては,理財局にプロジェクトチームを,また区役所に高額滞納案件を担当する係長を配置し重点的に取り組んでおりまして,その結果,滞納繰越額が減少し徴収率の向上に寄与しているところでございます。更なる市税徴収率の向上のためには高額滞納案件に対する取組が特に重要でございますので,今後とも徴収体制の充実を図り,厳しい姿勢で市税収入の確保に努めて参ります。 ◎理財局長(河内隆君) 京都市独自の新税に関しますお尋ねにお答え致します。本年4月の地方分権推進一括法の施行によりまして課税自主権の拡充が図られ,他の自治体におきましても様々な動きがあることは議員御指摘のとおりでございます。もとより市税収入の充実確保のためには国から地方への税源移譲が必要と考えておりますが,併せまして独自に税源拡充の方策を検討することも重要であると認識しております。したがいまして本市におきましても本年8月に理財局内に研究会を設置致しまして自主税源拡充の可能性につきまして検討を開始したところでございます。しかしながら,新税は市民の方々に新たな御負担をお願いすることを伴うものだけに今後様々な声に耳を傾けながら慎重に検討を進めて参りたいと考えております。以上でございます。
◎環境局長(小森浩君)
いわゆる家電リサイクル法の実施についてでありますが,この法律は,廃家電製品のうちテレビ,冷蔵庫,洗濯機,エアコンの4品目につきまして,生産者及び排出者の責任に基づきリサイクルを促進しようとするものでございます。13年4月の法施行後はこの4品目については小売業者を通じての回収リサイクルが基本となります。既にリサイクル料金や指定引取場所が明らかとなっておりますが,小売業者の収集運搬料金等は未定であります。現在小売業者の引取りによるリサイクルシステムの構築に向けまして関係者との協議を行っているところでございます。今後早急に具体的な仕組みについて周知して参りたいと考えております。
◎建設局長(野嶋久暉君) 四ノ宮四ツ塚線いわゆる三条通の拡幅工事についてお答え致します。本工事は,交通渋滞の解消と安全で潤いのある道路とするために蹴上から日ノ岡間におきまして京阪電鉄の軌道敷跡地を利用致しまして道路の拡幅並びに道路の線形を改良しようとするものでございます。先生御指摘のとおり一日も早い完成を目指しまして,現在京阪用地等の買収及び地下埋設物の敷設工事を進めているところでございます。今後も引き続き残る用地の買収に努めまして改良工事を実施しまして平成14年度末には完成させて参りたいと考えております。以上でございます。
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民主・都みらい市会議員団 砂川祐司議員
私は,伏見区選出,民主・都みらいの砂川祐司でございます。民主・都みらい議員団を代表して,先の山口幸秀議員に続きまして市長並びに市当局に対しまして市政全般にわたり質問させていただきます。また輝かしい21世紀の幕開けを控えた代表質問でございます。喜びと緊張と,そして責任の重大さをひしひしと感じております。
まず初めに,災害は忘れたころにやってくるとのことわざがございますが,災害対策について質問させていただきます。 本市におきましては建築確認を受けない俗に言う闇建築についてどのような監視体制をとっておられるのでしょうか。もし違法建築が発見された場合はどのような対応,指導をなされるつもりでしょうか。
さて京都市域には花折断層,西山断層,そして黄檗断層がございまして,また最近宇治川の観月橋付近に新たな今まで知られていなかった地下の断層が調査の結果発見されたそうでございます。あたかも地震の巣の上に我が京都が乗っている感じでございます。先月の鳥取県西部地震の際,大阪市消防局の震災対策計画で招集対象だった非番職員がたった20パーセントしか集まらなかったとの報道もあり,震災対策は計画倒れになったと大きく新聞報道がされておりました。本市においても京都市地域防災計画は策定されておりますが,計画どおりに実行されなければ市民は安心して生活していられないということになります。9月1日の防災の日には各行政区持ち回りの京都市総合防災訓練や,阪神・淡路大震災以後は1月17日前後にも災害対策本部の運用訓練を実施されており,これまでにない現地発災対応型の訓練が行われるなど毎年訓練の充実に取り組まれていると聞いております。しかしながら,大地震が起こった場合の状況を思いますと,更に充実を図っていかなければならないと感じるところでございます。 今後の訓練をどのようにしていかれるのか具体的にお答えくださいますように。
次に,伏見区誕生70周年と都市基盤整備事業,特に深草地域を中心とした整備推進でございます。 このような伏見区民の心中は悶々とし,表に出せない,されどこの気持ちを聞いていただきたいというその辺の複雑な気持ちを市長はいかに受け止め,合併70年の総括をどのように表現されるでしょうか,
さて私が住まいしております所は北伏見の深草地域でございます。 更に京阪沿線各駅の自転車駐輪場確保の問題でございます。 そこでこれらの駐輪用地確保の方策として,駅近くの疏水面にフラットな橋を架けることが可能であれば,京阪電車の駅前は自転車駐輪場用地確保問題とバリアフリーに向けての取組が同時に解決できます。この案は地元住民も強く要望している案でございます。21世紀の疏水が今までにない一味違った生まれ変わった役に立つ面を引き立たせるようにお願い申し上げるところでございます。御見解をお願い致します。
次に,食糧,農林業問題と市民生活に関してでございます。 農業,林業の市民生活に果たす意味と役割,そして市民が土に戻り,自然に親しむ中で人間らしい心豊かな生活をしていくためにどのような方策をお考えか市長の御所見をお伺い致します。 最後に精神障害者福祉の問題について質問致します。 私は,昨年の9月10日民主・都みらいを代表してこの場で質問致しました。その際,ある新聞の夕刊を読ませていただきました。御記憶と思いますが,大阪市内にある精神障害者福祉施設が建設され,いざ運営する段になると地域住民より猛烈なる反対に遭い,施設の運営を開始できないでいるという内容でございました。もしも本市においてそのような理不尽なる事態が起こったならば桝本市長,いかがなさいますかと。
それでは誠精神障害者が事件を起こし静かなまちに混乱を生じさせるものでしようか。
平成7年に施行されました精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の第3条には国民の義務が定められております。読ませていただきます。この法律を十分理解されている市長に向かって第3条を読ませていただくのは失礼と思いましたが,あえて墨にしたためて書いて参りました。 障害を克服して社会復帰し,自立と経済活動に参加しようとする努力に対してどうして足を引っ張るのでしょうか。このような弱い立場の人や障害を持つ人々は,少しでも幸せになりたい,そして自立したいというときに,五体満足なる精神的支障のない健常者である私たちが応援するのは自然の誠の人の道だと私は思いますがいかがでしょうか,市長。 市長,21世紀は心の時代でございます。私の代表質問を終わらせていただきます。御清聴どうもありがとうございました。(拍手)
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suna
◎市長(桝本頼兼君)
砂川祐司議員の御質問にお答え致します。 ◎副市長(中谷佑一君)
疏水に架かる太鼓橋の整備及び放置自転車対策についてお答え致します。御指摘のとおり,琵琶湖疏水に架かる橋につきましては疏水を維持管理するうえで,船の上で人が立てる状態で通す必要があるため太鼓橋の形状で造られたものでございますが,将来橋の架け替えを行う場合には隣接する土地の高さや橋の利用状況,疏水の維持管理の問題も考慮しながら少しでも利用しやすい橋に改善できないか検討して参ります。
次に,運河法との関係ですが,現在京都市は毎秒23.65立方メートルの水利権量を確保して,水道用,工業用,かんがい用,防火用水等に利用しております。この運河法の適用が除外されますと,運河用水として該当する水利権量が減量されることになり,京都市民の生活に欠かすことのできない貴重な財産を失うことになります。 ◎都市計画局長(西晴行君) 御指摘のとおり法を無視した違反建築は人命はもとより都市の安全性を脅かすものであり,安心で安らぎのあるまちづくりを実現していくためには,建築にかかわるすべての人の遵法精神の下に安全で良好な建築物が供給されることが重要となって参ります。本市におきましては,建築確認を取得せずに建築される例はほとんどありませんが,工事に際して違反となるものがあることから,昨年の中間検査制度の導入を契機に工事中の建築物に対するパトロールを強化し,違反行為の早期発見,早期是正に努めているところであります。また違反建築を確知した場合には,命令等の処分や告発も念頭に置いた毅然とした指導を行っております。我が国においては,先の阪神・淡路大震災を教訓に,改正された建築基準法が昨年から随時施行されているところであり,本市におきましても,今後の安全な都市づくりを目指し違反建築の防止に向け啓発を含む種々の取組を強化していく所存でございます。以上でございます。
◎消防局長(原田一郎君)
防災訓練についてのお尋ねでございますけれども,阪神・淡路大震災以後,本市では自助,共助,公助の役割分担と連携,協働という地域防災計画の基本理念に基づき,市民,事業所,地域が参加する初動対応,自衛隊,警察,消防等の連携活動,災害対策本部の運用などの訓練について年々充実を図って参りました。本年の総合防災訓練では,上京区内の83箇所で今までにない訓練を実施し,住民を主体に防災機関が連携する今後の方向性を確認したところです。今後とも全市や区の総合防災訓練では市民と防災機関を両輪に,より実践的な訓練を目指して参ります。
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