建築科2年 集合住宅課題
「店舗つき集合住宅」 野上 香苗


太陽の光と、植物の緑と、鴨川のせせらぎと人々の笑い声を家の中でも外でも感じられる集合住宅。 集合住宅の良さと一戸建ての良さを兼ね備えることを目的としている。 集合住宅の防犯、景色、共生という良さ、一戸建ての通風、採光、庭という良さを取り入れた。 最も重視したことは、全住居の条件を同じにするということ。全ての人に良い条件で生活してもらいたい。 また、フラット型とメゾネット型を計画し、それぞれの生活スタイルに合ったものを選べる。



立 面 計 画 雁行している複雑な形を、外壁の仕上げを変えることでわかりやすくしている。 勾配のある屋根にすることで立面を柔らかくし、「マンション」のイメージを取り去った。


配 置 計 画 管理人室、集会所、遊び場につながりを持たせ、入居者のふれあいの空間を提供した。 入居者同士が自然に関われるよう、エントランス→管理人室→集会所→外部廊下→専門部分 という動線にしている。 店舗部分と住居部分が混同しないよう、其々の動線を確保し、植栽で柔らかく仕切った。 また、店舗があることで大通りからの視線や騒音を少しでも遮ることができる。



平 面 計 画 家族がいつも同じ空間にいたくなるような、快適なLDKにした。 専用庭と和室はLDKと一体化させて広々と見せる、というかリビングだと思ってほしい。 また、生活の基盤は「食」であると考え、キッチンは家の中心へもってきている。 家事動線がスムーズになるよう、浴室、キッチン、サービスバルコニーを近づけた。 メゾネット型では、ロフト部分に開放的な寝室と、閉鎖的な寝室をつくった。 全住戸に4方向開口部を設け、主要開口部である南東のルーフバルコニーからは、鴨川と東山を望める。