HISTORY OF EGYPTIAN ARCHITECTURE
DENDERA No.1

デンデラ No.1
: Temple of Hathor, Late Ptolemaic-Roman period. Dendera, Egypt.
- ルクソールの北約50kmにあるデンデラは極めて古くからハトホル女神の聖地であった。上エジプト第6ノモス(古代エジプトの行政単位)の首都。墓地には初期王朝時代から古王国時代の終りまでの墓がある。
- デンデラにはハトホル神殿、ネクタネボI世誕生殿、イシス神殿、聖なる池、コプト教会跡などが残っている。
- 第4王朝のクフ、第6王朝のペピI世、第18王朝のトトメスIII世などが再建した神殿があったらしい。
- エドフのホルス神殿とともに、古代エジプト神殿内部を実体験できる最も完全に保存された神殿として貴重である。
ハトホル神殿多柱室(ハイポスタイル・ホール)の正面(北面)。
プトレマイオス朝末期〜ローマ時代。
- ハトホルは牝牛の頭をした女神。ハトホル神殿は古い神殿を再建したもの。
- プトレマイオス王朝時代の多柱室は前面が解放的になり、その列柱が内庭に露出される。
ハトホル神殿の前面の柱間は目隠し壁で半分塞がれている。
- ルクソールの南約50kmにあるエスナのクヌム神殿(プトレマイオス朝)、さらに南に50kmほどいった第2ノモスの首都、エドフのホルス神殿(プトレマイオス朝)は、柱の形式が違うが同様の形式を持った神殿である。
- デンデラのハトホル神殿は柱頭に女神の顔が四面に付くハトホル柱。
- エスナのクヌム神殿は正面は精巧で優美なロータスの柱頭、内部はそれにパルムやしの柱頭、開花パパピルスの柱頭や混合した柱頭が混在している。
- エドフのホルス神殿は正面も混在している。
- さらにエドフの南約60kmにあるコム・オンボのコム・オンボ神殿も同型の神殿であり、プトレマイオス朝の典型的な神殿の形態であった。

撮影:平松省二

[No.1]ハトホル神殿 正面
: [No.2]ハトホル神殿 列柱室
: [No.3]ハトホル神殿 内部
[No.4]誕生殿・コプト教会
: [No.5]イシス神殿・誕生殿

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