HISTORY OF RENAISSANCE ARCHITECTURE
PALAZZO VIDONI-CAFFARELLI

パラッツォ・ヴィッドーニ・カッファレッリ
: Palazzo Vidoni-Caffarelli, Roma, Italy; 1515??; by Raffaello Sanzio??

- 画家であり建築にも優れた作品を残したラファエロ・サンツォ(Raffaello Sanzio;1483-1520)の設計だといわれていたが、最近の研究では年代はずっと下ってラファエロの作であることは否定されている。ヴァザーリはラファエロの弟子のロレンツェットの作としている。
- 盛期ルネッサンスの典型的な邸宅の様式となったブラマンテの設計のラファアエロの家(Palazzo Caprini or Casa Raffaello, Roma, Italy; 1510-12頃?; by Donato Bramante)を原型にしている(ラファエロ・サンツォはブルネレスキの直弟子だった)。
そして1936年ムッソリーニによってラファエロの家が失われた今、この建物が重要な意味を持った。
- ブルネレスキ、ミケロッツォやアルベルティなどにより確立された、それまでのルネッサンス期のパラッツォの典型的なスタイルは、地上階(多くの場合はルスティカ積みであった)の上に2層の居住スペースを設けるという手法であったが、ラファエルロの家は、全体を2層のみに縮め、そしてルスティカ積み(粗々しい石積み)を地上階のみにし、その上に列柱のオーダーを載せた。このスタイルはこののち盛期ルネッサンス期の多くの建物に大きな影響を与えた。
- パラッツォ・ヴィッドーニ・カッファレッリは、その新たな形式をよく保存している(3階部分は後世の付加。2階の一対の半円柱はドリス式、柱台と勾欄を持つ)。
ラファエルロの家と同様、パラッツォ・ヴィッドーニ・カッファレッリは、ルスティカ積みの基壇である地上階に列柱を持つ主階(ピアノ・ノビレ)を設け、居住性よりも建物のスタイルを重視したようにも思われる。

撮影:平松省二

HISTORY OF RENAISSANCE ARCHITECTUREに戻る
HISTORY OF WESTERN ARCHITECTUREに戻る

増田建築研究所のホームページに戻る