HISTORY OF ROMAN ARCHITECTURE
PANTHEON No.2

パンテオン No.2
: Pantheon, Italy, Rome; 118-35 A.D.

- 最初に建てられたパンテオン神殿は、南に入口がある長方形の平面を持ち、アグリッパによりB.C.27年頃完成したものであるが、2度にわたり焼失した後、ハドリアヌス帝が入口を南から北に変え、現在のような円形平面の多くの神々をまつる神殿として設計し再建した。
その後、何度も修理や細かい改造が行なわれたが、ローマ建築のすばらしい部分はよく保存されている。
- パンテオン神殿は万有神殿と訳され、多くの神々が祀られていた。おそらく壁のニッチ(壁龕;壁のへこんだところ)にユリウス・カエサルとともに像が安置されていたとおもわれる。
またそれとともにパンテオンは単なる神殿ではなく、その中で国政を議論したり法廷を開いたりする場所でもあった。
- 正面柱は、柱頭とベースはパルテノン神殿と同じくペンテリコンの丘から切り出された白い大理石でコリント式であり、前面と側面の12本の柱身はエジプト産の灰色、柱前列の内側入口両横に立つ4本の柱身は赤色の花崗岩だった。
- 半球状のドームと円筒、繋の部分の立方体と三角破風のギリシア神殿の正面を組み合わせるという、少々生々しい造形となっており、この生々しさを無神経に使うととんでもないものになるのだが、そこはとぎ澄まされたスケール感覚と寸法感覚で、この途方もなく大きい建物を現在でも街の風景の中に納めている。

撮影:平松省二


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