HISTORY OF ROMANESQUE ARCHITECTURE
DUOMO PISA

ピサ大聖堂
: Duomo Pisa; Italy, Pisa; 1063-1118, 鐘塔1173-1350;

- ドイツ、フランス、イタリアに分かれたカロリング王朝フランク国のうち、イタリアは最も早く王統が途絶え、政情不安定な国内のなかで自治都市、共和都市が発達していった。ピサはヴェネチア、ジェノヴァ、フィレンツェとならんで代表的な都市であり、11世紀には現在の人口よりも多い15万人を数えた。
- ピサ大聖堂は旧市街のはずれにあるヨーロッパ最大のロマネスクの教会堂であり、ビザンチンのモザイク、イスラムの先頭アーチ、ロンバルディア地方の小アーケード(ロンバルディア帯と呼ぶ)、古代ローマの列柱など、各種の建築要素を混在させつつ見事な統一を保っている。
- 大聖堂は1063年、ギリシア人の建築家ブスケトスの指導のもとに着工、1118年に献堂されたが、身廊西部分は建築家ラオナルドゥスにより13c後半に完成した。
大聖堂の南北の翼廊は、一つの堂内にありながら独立した付属教会堂となっている。
外壁は白色と赤色の大理石が張られていることと、正面とともにここに見える祭室や鐘塔にアーケードで飾られた通廊が設けられているのが特徴である。
画像に見える交差部のドームは後に加えられたもの。
- 鐘塔はボナンノ(Bonanno)の設計。建設途中からすでに地盤沈下により傾き始め、修正しながら建築した。そのため建物は上階にいくに従って反っている。
- 大聖堂内部
- トリビューン付きの五廊式バシリカ、三廊式の袖廊を持つ。
- 堂内には68本のコリント式円柱が立ち、側廊の石造の天井以外は木造の天井である。身廊の天井に16世紀の格天井が見えている。
- 窓部分
石で作られたマリオンの細さをよく見て下さい。

撮影:平松省二

HISTORY OF ROMANESQUE ARCHITECTUREに戻る
HISTORY OF WESTERN ARCHITECTUREに戻る

増田建築研究所のホームページに戻る