JAPANESE ARCHITECTURE IN KYOTO
京都の日本建築

蓮華寺 No.1

- 場所:
- 京都市左京区上高野八幡町1:TEL 075-781-3494
- 拝観:
- 9:00-17:00:400円
- 交通:
- 叡山電鉄三宅八幡駅下車徒歩5分。市バス三宅八幡下車徒歩5分。
- 時代:
- もと東塩小路(現下京区)にあった西来院という時宗の寺であったが、1662年(寛文2)に加賀藩家老今枝民部近義(桂宮別荘の完成に尽力した)が祖父の今枝内記重直の菩提を弔うためにこの地に寺を再興し、比叡山の末寺とした。
重森三玲著『京の庭を巡る』(白川書院;1975)によれば、もともとこの地に恵信僧都が発願建立していた蓮華寺があったから、改名して天台宗に帰属した、とされる。
蓮華寺再興にあたって、木下順庵、石川丈山、狩野探幽などが助力をし、黄檗宗の隠元禅師や木庵禅師も関わった。
- 見所:
- 池泉回遊式庭園。鶴亀の2島、石組み。石川丈山作と伝える。本堂前に蓮華寺型石灯籠。
- 一言:
- 帰命山蓮華寺。桂離宮、曼殊院、詩仙堂と比較すべし。
- 花 :
- 紅葉(11月中旬)。
- 書院から望む江戸時代初期の池泉観賞式の蓬来山水庭園。
- 池は水の字の形になっている。池中、中央柱から右に見える石は舟石。
多くの舟石が出舟になっているのに対し、この舟石は入舟になっている。つまり、こちらを此岸、向うを彼岸とすれば、彼岸へと向かうのではなく、此岸へやってくる舟を意味する。
舟石は他では大徳寺大仙院のものが高名。
中央柱すぐ左に立石が見え亀島の右端で、柱をはさんで立石のすぐ右に石橋がかかる。
立石は鶴石とされ、その左には丸く石灯籠が見える。亀島の後ろは蓬来山。
- 上高野にある蓮華寺は、かっては知る人ぞ知る紅葉の美しい庭園であった。行きにくい場所にあるだけに、紅葉の時期にも訪れる人はそんなに多くなかった。しかしいまや、紅葉の盛りは朝10時になればもうゆっくりと観賞できなくなってしまった。
- 庭園は1662年の蓮華寺再興の際に作られた。
作者には小堀遠州や石川丈山の名もいわれるが、遠州は10年前に没し、丈山は文人趣味的な全く異質の作風であるから信憑性は全くない。遠州以後の遠州系の作風でもないので作者は全く不明。亀島や蓬来石組など江戸時代初期の池泉観賞の典型的形式とされる。(京の庭を巡る;重森三玲;白川書院;1975/02/01)


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