ブローバック版 ボブソンズ製作方法

ボブソンズは製作途中から、ブローバック版PPK/Sが組み込めるかという質問を多数いただきました。これに関して時間軸にそってまとめたのがこのページです。

FAQ

ボブソンズにはマルゼンのブローバック版PPK/Sは組み込めますか?


えー、一言で言っちゃうと、「組み込めるハズでずか、かなりの改造が必要になります。強度面でもちょっと心配。」ですね。改造にはパテを使う必要がありますから、 中級者(GKが組み立てられるぐらい)向けですね。

ボブソンズは固定スライドPPK/S用に設計してありますが、ブローバックPPK/Sでも形は同じなのでサイズ的にはモンダイはありません。
ただ、当然のことながら内部システムはまったく違うので、機能の一部は使えませんし、改造が必要となります。

変更しなくてはならないのは、次の三点。
・プローバックPPK/Sのピストンカップ部をボブソンズのスライドに移植する必要があるが、幅が合わないのでスライド側を削り込む必要がある。

・ボブソンズのセフティは固定スライドPPK/Sのシアの突起を利用しており、ブローバックPPK/Sのシアはまったく形が違うので、ダミーにしかならない。 (だから、スライド側面に穴を開けて、PPK/Sのセフティを無理矢理使ってしまうか、スッパリセフティはあきらめるか。まあ、セフティはなくてもダブルアクシ ョンの銃だから、チェンバーに弾を入れて、ハンマーを落として携帯すればいいんだけど、やっぱり心配だなー。)

・フレームの補強用リブとボブソンズのグリップをかなり削り込む必要がある。(ブローバックPPK/Sは機関部の補強のため、グリップパネルにうまく隠れるようにリ ブがいれてあります。ボブソンズのグリップはまったくこれを想定しておらず、両方を削る必要があります。)

あと、ボブソンズのスライドはデザインを最優先して、かなり薄く作ってあるのでブローバックの衝撃に耐えられるかってのも心配です。

で、これを書いてる原型師本人、まだこの改造をやってないもんで、これ以上つっこんだことを書けなかったりします。やろー、やろーとはおもってるんですが、こう目の前 にドカドカ締め切りがやってくる状況ではねー。

さて、これを読んでる方で、「ボブソンズブローバック版」を完成された方、ご連絡ください。HP上で紹介しますんでーって客にたよるなよなー(一人つっこみ)


と、書いたら本当にレポートを送ってきて下さった方がおられました!以下ホワイトボードのページより転載です。

98-4-2 No.20 ジョニー尻山さんより

はじめまして。
完成してないけどワルサーPPK/S BLKをボブソンズに組み込んでみましたので報告します。(作動は一応します)
スライドは真鍮線を出来る限り入れてそのうえに薄い真鍮板を合わせ目にかぶせるように接着したところ、重さが1.5倍くらいになりました(泣)
でも問題無く作動します。 セイフティは、PPKの物をつかいました。(ところで私はPPK3つも持ってますが、そのうち2つセイフティが駄目に、、、)
あと強度が心配だったので、合わせ目に1mmプラ板を挟みました。こんだけやったら大丈夫でしょう。
フレームはスライドに干渉する部分を削れば問題ありませんでした。ただグリップは大改造になっちゃいました。
おおざっぱな所はこんなかんじです。以上。


後日、同氏よりレポートの補足が届きましたのでこれも掲載します。

こんにちはジョニーです。
おお、なんか気がついたらボブソンズのページにまで私のレポートが載ってるじゃないですか。
それじゃ細かいとこも補足しましょうか。
スライドの合わせ目に真鍮板をかぶせると書きましたが、具体的な箇所として

・マズル側の面全部(リコイルスプリングガイドは省略しました)
・リアサイト後方
・スライド上面の刻印の裏側(つまりスライド内側)

あとスライド内側で不安なとこもことごとく貼ってしまいます。
セイフティはPPKのものを使うのでスライドに穴をあけますが、えらい薄くなるのでここも真鍮板をはってしまいます。
それとデコッキングプレート(?)を削ってコック&ロックにしました。(よく壊れるので、、、)
スライドにプラ板(ほんとはABS板のほうがいいのですが)をはさむのは、スライド内側にシリンダーとか入れる時そのままだとかなり削らなくてはならなく、ほとんどセレーションで支えることになりそうだったので水増ししたわけです。

トリガーガードはPPKのものに、ボブソンズのものをコマ切れにして接着。 あ、そのままだとスライドが後退しすぎて何もしなくても分解できてしまうので、スライドの内側にストッパーを付けてトリガーガードの上の方の突起(ジュラコン製のパーツ)との兼ね合いを考えて削ります。ああ分かりにくい。

それと持ってから気がついたんですが、トリガーガードに指をかけると構造上すぐにフレームから外れてしまうのでネジで止めてしまいました。おかげでマイナスドライバーがないと分解でけません(笑)


98/4/25.26のショットショージャパンに尻山氏が実物を持ってきて下さったので、画像を撮らせていただきました。

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