モデルガン版 ボブソンズ製作方法

JAF−CON7にKouさんがモデルガン版ボブソンズを持ってきて下さいました。まだ製作途中とのことでしたので、その製作途中の画像を掲載、完成したら差し替えるということでページを構成します。

<追加>
製作レポートを送ってきて下ったので、これを掲載します。
同じPPK/Sですが、メーカーが違うと形もかなり違うようで、ずいぶん苦労されたようです。無可動実銃を購入して採寸しながら作る現在とは違い、昔はわずかな資料写真を元に製作していた訳ですから、これは仕方がないことなのかも。メーカーの個性というヤツですかね。
あと、レポートにも書いてありますが、改造、発火による事故には責任は持てませんので、あらかじめご了承のほどを。
レポート:Kou(kou.h@can.bekkoame.ne.jp)


ボブソンズのキットをモデルガンベースで作るなんて無謀きわまりない。
これだけは最初に覚悟しておいて下さい。みるにたえない力技の応酬です。
さらに、作り始める前にすでに解っている問題点があることを了承しておいて下さい。


●ベースにはマルシンに組立キットのPPK/Sを使いますが、これとマルゼンのものではサイズがずいぶんと違うようです。このためサイズ合わせの調整を随分しなくてはなりません。

●発火ブローバックする機能を残してありますが、力技で作るためにスライドの強度がブローバックに耐えられないと思います。破壊覚悟でブローバックさせてもかまいませんが、このときの外傷、損害については大日本技研も制作者の私も責任を持てません。改造、発火は自己の責任の上で行って下さい。

●セフティの機構上、スタイルを優先すると全くセフティとして機能できません。安全上はガスブローバック版と同様、PPK/Sのものを再デザインし使用する方が良いでしょう。

さて、上記のことを了承した上でまだモデルガン化を進めたいとなれば、ベースとなるマルシン製PPK/Sを用意して下さい。




■スライドの制作
スライドは、PPK/Sのものを中心にボブソンズのもので挟み込む用に作ります。このままではスライドの厚みが1〜2mm暑くなります。強度を考えるとこのままスライドの厚ぼったいものを作る方がよいのですが、スタイル優先にするため、両方のスライドの余裕のある部分を中心に思いっきり削って薄くしていきます。削ったスライド同士はエポキシ系の接着剤でがっちりとはい合わせ、スライド前部とお尻の部分をエポキシパテで埋めて整形します。このスライドの制作方法がもっとも力技な部分です。


■フレームとグリップの整形
フレームはほぼPPK/Sのままです。機構部もストレートに組んでしまいます。整形が必要のはグリップの部分で、フレームの厚みのや形状の違いが結構ありますから、グリップとフレームを良く見比べてで調整します。また機構部の一部がグリップの内側に干渉するので個の部分をPPK/Sのグリップの内部を参考に削り落とします。


■トリガーガードの制作
トリガーガードは分解する時にキーになる部分です。PPK/Sのものをそのまま使うのが無難な考えです。また、ボブソンズのものをそのまま流用して作ってみたところ、サイズの違いからトリガーの動きに引っかかりじゃまをしてしまうようです。面倒ですがPPK/Sのものにかぶせていく方が正解だったようです。


■マガジンの制作
マガジンに関してはガスガンと同様ですが、せっかくですから分解の機構に絡む部分をよけて接着しエポキシパテでリアルに整形して下さい。
この時、マガジンも分解ができるように整形するとよりリアルです。


カスタム検討中の部分…つまり出来ていない(;_;)

■アンビセフティの制作
キットのものをベースに真鍮線で軸を作ります。この時、軸を真鍮パイプと真鍮線の組み合わせで作り左右に抜ける構造にしておけば分解ができるようになります。(現在試作中)

しかし最大の難点があります。銃の構造上このセーフティをライブにすることが非常に困難です。現在思案中ですが、ブローバックガスガンを作ったジョニー尻山さんのようにPPK/Sのセーフティをそのまま使う方が良いでしょう。


■リアサイトの加工

リアサイトはきっのままでも何も問題ないのですが、よりリアル指向を目指すなら都合の良いネジとスプリングを見つけて加工することになるでしょう。構造はS&WのKサイト(M19やM586のリアサイト)が参考になります。さらにこのパーツを流用できないか現在検討中です。


以上がおまかな加工方法です。完成写真は上記の2点の部分で未だに制作が止まっている都合でちゃんとした物がありません。かなしい…
こだわりすぎて、つまったりすると作業が進まなくなる物です。もうちょっとで完成なのに…修行が足りませんな。
以上、Kouでした。


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