昔、歯医者さんって本当に痛かったですよね。でも、最近の歯医者さんは、ほとんど痛くないでしょ。なぜなら、削って痛そうな場合には必ず麻酔注射をしますから。えっ、注射が痛いって？そりゃまあ多少は痛いでしょうけど、昔に比べたら、ほとんど痛くないはずですよ。患者さんの苦痛を減らすために、いろんな工夫をしていますから。例えば、うちの歯科医院では、次のような工夫をしています。

　　1　針を刺すときの痛みをなくすために、まず、表面麻酔の塗り薬を、注射する部位にぬります。針は、太いと痛いので、できるだけ細い針を使用します。針は、一度使うと先が曲がって痛くなるので、使い捨てにします。

　　2　注射液を注入するときの痛みをなくすために、注射液を体温と同じ37度にあらかじめ暖めておきます。注射液をゆっくり少しずつ注入します。

　　3　患者さんを精神的に落ち着かせるために、やさしくそっと話しかけます。必要ならアシスタントがそっと肩に手をあてて話しかけます。
　　4　BGMを流します。

　ただし、次のような状態では麻酔が効きにくいことがあります。歯の治療は、できるだけ痛くなる前に、早めに受けましょう。

　　1　虫歯がひどくて、ズキズキ痛むとき。
　　2　膿がたまっているとき。
　　3　必要以上に歯医者さんをこわがっているとき。