歯医者さんが歯をけずるあの音、なんとかならないの?

 あの歯を削る時のキーンという音、いやですよね。あの音を聞いただけで歯が痛くなる方も多いのではないでしょうか。どうしてあんな音が出るのでしょう。
 歯の表面のエナメル質は、石のようにとっても硬いのです。ですから、歯を削るためには、ダイヤモンドの粒子をちりばめたドリルを毎分30.000〜50.000回転という高スピードで回転させる必要があります。そのためには、電気のモーターでは不可能なのです。強く圧縮した空気をひいてきて、タービン(風車)に勢いよく風を吹き付けて回転させています。あのキーンという音は、空気の音なのです。
 最近では、高圧オイルで静かに回転させるタービンなどを開発中ですが、実用段階には至っていません。もし、静かに高回転で回るタービンが開発されたら、大ヒット商品になるでしょう。
 なお、虫歯になって軟らかくなってしまった象牙質を削る時には、低回転の電気モーターでドリルを回転させています。


戻る