歯の矯正ってやっぱりしたほうがいいのかなあ?

 歯並びの悪いおじいさんおばあさんはよく見かけますか? シソーノーローでガタガタの歯をした人はいても、八重歯のかわいい老人は見かけませんよね。なぜなら、歯並びの悪い人の歯は、ほとんどが早くに抜けてしまっているからです。
 歯並びやかみ合わせの良くない方は、”矯正歯科”の標榜のある歯医者さんで、できるだけ早期に相談を受けてください。そして、矯正治療が必要と言われた方は、早めに診査を受け、あなたの歯の矯正治療に適した治療の時期と方法を決めてもらいましょう。歯並びが悪いと、次のような困ったことが起こってしまいます。

   見た目がカッコ悪い。
   奥歯をくいしばれないので瞬発力が出ない。
   歯がうまく磨けないので虫歯やシソーノーローになりやすい。
   食べ物をうまく噛めないので胃をこわしたり、体が成長不良になる。
   言葉がうまく発音できない。
   顎の関節に負担がかかり、顎関節症になる。
   コンプレックスをもつようになり、非社交的になる。

 
1 治療時期、治療期間 は?

   だいたい5歳ぐらいから診査を受け、適切な時期に治療を開始します。
   もちろん成人でも、年齢制限はありません。よほどひどい受け口などの場合には、
  外科手術による矯正が必要な場合もありますので、専門医によく相談してください。
   通常は最低でも2〜3年は覚悟しておいてください。歯並びが治っても、定期的な
  観察が必要です。矯正治療は顎の骨の成長が止まって安定した時期を終了とします
  ので、小さな子供の場合には高校を卒業するぐらいまで長期間の観察が必要となり
  ます。ただし、装置をつける期間はそのうちだいたい2〜3年です。1〜2本の歯だ
  けの矯正なら数ヵ月で終わることもあります。ひとによって違いますので一概には
  言えません。

2 費用 は?

   先天的な障害をもつ方以外は保険が効きません。
   診査診断料、基本料、定期観察料、装置料などをトータルすると、およそ60万円
  から120万円ぐらいかかるのが普通です。値段は医院により異なります。

3 治療中大切なことは?

   装置を、先生に指示されたとおりにきっちり使用する。
   途中でやめたり、サボったりしない。
   装置のまわりは不潔になりやすいのでしっかり歯磨きする。

4 目立たない装置 とは?

   最近は歯と近い色の目立たない装置や、歯の裏につける装置もあります。
   ただし、使える人と使えない人があります。


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