歯石っていったい何なの?

 歯石とは、唾液中のカルシウムがバイ菌と一緒に歯に沈着して、コチコチに固まってこびりついているものです。下の前歯の裏側に見られるような白い歯石もあれば、歯とハグキの間に深くもぐり込んでいる黒い歯石もあります。
 どうして歯石が歯についているといけないのでしょうか。それは、歯石がバイ菌のかたまりだからです。歯に歯石や歯垢ががついていると、それらの中のバイ菌のもつ毒素が原因で、ハグキに炎症が起きます。すると、ハグキの下にあって歯をささえている骨が少しずつ溶かされていきます。さらにひどくすすめば、歯はグラグラになって抜けてしまいます。これがシソーノーローのこわい由縁です。
 歯石はハミガキではとれません。歯医者さんでとってもらいましょう。毎日上手に歯を磨いていれば、歯石はつきにくいのですが、歯を磨かないとどんどんたまってきます。健康な人でも、半年から一年に一回は歯医者さんへ行って歯石をとってもらい、同時に虫歯とシソーノーローのチェックをしてもらいましょうね。虫歯もシソーノーローも、ひどくなる前に治療したほうが痛みが少なく、早く治りますから。


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