キシリトールは歯にいいの?

 かなり良いようです。

1 キシリトールとは?
 ソルビトール、マンニトールなどと同様、糖アルコールの一種であり、白樺や樫の木を原料にして作られる天然素材甘味料で、日本では平成9年4月に食品添加物の指定を受け、食品への利用ができるようになりました。小児の虫歯が激減したフィンランドでは、20年以上前から菓子類などに利用されてきています。砂糖とほぼ同じぐらいの甘さがあり、少しさわやかでさっぱりとした味です。しかし、値段は砂糖の10倍もし、空気に直接触れるとすぐに湿ってしまうという欠点があります。

2 キシリトールのどこがすごいの?
 プラークの骨格である不溶性グルカンが作られず、プラークが減少する。プラークの中の虫歯菌が減る。歯を溶かす原因となる酸が作られない。プラークの中にカルシウムを取り入れる働きがあり、歯の再石灰化が促進される。これらの事実が確認されており、虫歯の予防に大きな効果があるようです。

3 体に害はないのかな?
 バナナなどにも自然に含まれる成分なので、特に問題は無いようです。しかし、多量に食べるすぎると、下痢をおこす人もおられます。

4 じゃあ、どうやって食べるのかな?
 虫歯の予防に最も効果が高いのは、キシリトール100%のガムを、毎日朝食後、昼食後、おやつ後、夕食後、寝る前の計5回、もちろんハミガキしてから食べると良いそうです。でも、キシリトール100%のガムは歯医者さんでしか購入できず、しかもかなり高価なので、ちょっと無理な気もします。お菓子屋さんで買えるキシリトール50%以上のガムを、1日3回ぐらい食べても、結構効果があるようです。これからの虫歯予防は1にハミガキ、2にフッ素、3にキシリトールとなりそうですね。


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