ごった日記2000 7月21日〜31日


【7月21日(金)】
●ゲラを家に忘れてきたので、電話をかけて読み上げてもらい、チェックする。ところが担当が昼過ぎても出社しないので仕方なくホテルをチェックアウト。悪いことは重なるものでPHSのバッテリが切れる。諦めて公衆電話から訂正を入れようかと思ったが、電話ボックスは蒸風呂なので諦めて夜にしてもらうことに。
●頼まれていたコミケのカタログを買ったら……何じゃこりゃ! ダイナブックより重いやんけ! 帰ってから文句を言ったら「重いから自分では買いたくなかった」だと。

【7月22日(土)】
●先日撮ってもらっておいたBSの「いっこく堂の挑戦」は最高。ロン・ルーカスとの共演シーンは何だか涙が出そうになった。凄いなあまったく。

【7月23日(日)】
●最近読書量が少ないこともあって、つい感想を書き忘れる。
 一応今月は、はやみねかおる『虹北恭助の冒険』(講談社ノベルズ)、デイヴィッド・ハンドラー『自分を消そうとした男』(講談社文庫)、彩胡ジュン『白銀荘の殺人鬼』(カッパノベルス)を読んだ。
●『白銀荘〜』は、サイコものとしては評価不能。多重人格である、という以外、この主人公達は全員「普通の人」過ぎて、行動に納得が行かない。叙述トリックなどの大技が最後に決まってすべて納得行くのかな、と期待するとそうでもない。全く別のところから不意打ちが来るだけ。
 多重人格者の人格同士の争い、という設定が面白いだけにもったいない。

【7月24日(月)】
●DVDで買っていた「グース」。
 ちっとも話題にならなかったが、期待以上のいい映画。とりわけキャレブ・デシャネル(パッケージには「カレブ・デシャネル」とあるが)の美しい撮影にはため息が出る。劇場で見たかった。
乙一『石の目』(集英社)。
 Jブックスではない、新書スタイル。集英社で新書というと西村・山村くらいしかなかったのではなかろうか?(あれは新潮だったか)
 未読の「はじめ」と書き下ろしの「平面いぬ。」、ついでに「石の目」も再読。どれもこれもやっぱりうまい。
 まだ21才だというのが信じられない。帯に綾辻氏が「新鮮な懐かしさ」と書いてあるのを見てなるほどと思う。とにかく新しいアイデア、プロットを繰り出してくるのだが、どれもこれも語り継がれた名作童話のように完成されている。文章も単語も極めて平易なのに、それでいて独自の世界を築いているのだから不思議だ。
【7月25日(火)】
●ある事情でもらった「シックス・センス」を見る。
 ……うーん……これは……。
 まあ、いいか。

【7月26日(水)】
●「エル・スール」のラストが違う気がするという件に関しては、二人の方々から「記憶違いでしょう」とのご意見が。多分……そうなんだろうなあ。でも両の瞼を閉じると、今でもくっきりと浮かぶんです。エストレリャがガタンガタンと走る列車の窓に顔を寄せて、ものうげに外を眺めている姿が……。あれは……幻?

【7月27日(木)】
●インターネットで発見して注文していた「ピクショナリー1996記念版」が届く。
「ピクショナリー」というのは世界的に売れているボード(?)ゲームなのだが、版権の関係で日本語版はとても品薄で、現在はまず手に入らない。ところがインターネットのホビーショップで限定通販三個のみで発見したのだった。まだ残っているかもしれないので、欲しい人のためにリンクを張っておいてあげましょう。シュピーレブルグというお店です。ちなみにこのページにある注文フォームは何度やってもうまく送れなかったので、結局メールで注文しました。こちらの環境のせいかもしれませんが、念のため。
 さあ、どこかで遊ぶ機会は来るだろうか。

【7月28日(金)】
有栖川有栖他『「Y」の悲劇』(講談社文庫)。
 文庫書き下ろしとはお買い得。『「Y」の悲劇』というテーマだけに、どれもダイイング・メッセージでもって「Y」と結びつけるしかなかったのは、仕方なかろう。法月綸太郎「イコールYの悲劇」はとりわけよくできた一編で、こんなものが書けるんならさくっと軽い長編も書けるだろうという気がしてしかたない。
●CSで「鮫肌男と桃尻女」。どうやらこの監督はSMAPの「fly」のプロモを撮った人であるらしい。我修院達也等、一部キャストもダブっている。
 このオフビート感覚はよい。

【7月29日(土)】
●以前映画館で見た時は一番かっこいい歌姫のところで音声がぶちぶち切れて、映写室に怒鳴り込みそうになった「フィフス・エレメント」をDVDで見直す。
 歌姫もいいが、クリス・タッカーもええなあ。「ラッシュアワー」のクリス・タッカーはエディ・マーフィのパチモンとしか思えなかったものだが。
●CSで「アウト・オブ・サイト」。
 銀行強盗と捜査官の恋……というんで公開時にもちょっと気になってた作品。でも原作がエルモア・レナードと知って、期待してるものとは違うかも、と思ったら案の定。
 能天気なアクションじゃなくて、ちょっとムーディなクライム・ストーリー。美男美女はいいけど、ちょっと地味過ぎ。

【7月30日(日)】
●「ミツバチのささやき」を何年ぶりかで見直す。
 やっぱりアナ・トレントは素晴らし過ぎる。エリセの力よりもやっぱりアナの力だったという気がしてしかたない。
●「スモール・ソルジャーズ」。
 ははあ、ジョー・ダンテですか。なるほどこれはハイテク版・グレムリン。何も考えず見るが吉。

【7月31日(月)】
●綾辻氏来訪。映画の話などする。
●寝ようとするもちゃんと眠れず、そのまま起きて市内へ用事を足しに。
 一つは具合の悪いドリームキャストを修理に出すこと。充電されないので、毎度毎度時計入力をしなければならないのだった。もう一つは……具合の悪いDVDプレイヤーを修理に出すこと。何だかしらんが熱を持ってくるとノイズだらけになることがあるのだった。買ったところが違うので結構めんどくさい。そしてついでに、G4Cubeの予約もしておくことに。
●前から懸案だった扇風機、そしてPS2を購入。他にも色々と買い物を済ませ、食事をして帰った時には眠くてふらふら。


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