ごった日記2000 8月1日〜10日


【8月1日(火)】
●ちょっといい扇風機を買ったのだが、さすがに扇風機も進化してますね。縦にも首を振って、8の字を描いたりするし、リモコンもついてる。これで風のない日も安心だ。
●PS2と一緒に買ったソフトは「ファンタビジョン」と「びっくりマウス」。「ファンタビジョン」は綺麗だがまだよく分からない。パズル性よりアクション性の方が高い感じ。「びっくりマウス」はあのうるまでるび氏(?)の企画らしい。音楽ゲームのブレイクスルーとなったのは「パラッパ」だが、お絵かきをここまで楽しませるように工夫したのはやっぱり初めてではなかろうか。落書きが微妙に揺れているだけでこんなにも楽しくなるとは確かにびっくりである。相方はすっかり「むあんどう」の書道にハマっている。

【8月2日(水)】
●4回目のプレイで「ファンタビジョン」をクリアしてしまった。ハードモードなどあるようだが、あっけない。ゲームとしてはアクションパズルなのだろうが、やってる感じは限りなくシューティングに近い。シューティングのスコアアタックなどが好きな人にはいいのかも。面クリさえすればOKのぼくにとっては物足りない。
●大森さんの日記ですでに告知があるが、SF大会では何だか「ジャンル別悪役最強対決」というものに出ることになっている。ミステリの悪役というのはたいてい犯人なので、ネタばらしをしないようにと思うと、喋りづらい。やっぱホラーの悪役にはかなわんでしょう……。
菅浩江『永遠の森 博物館惑星』(早川書房)。
 長い間に書き継がれた珠玉のSF連作短編集。通してのまとまりもよいが、書き下ろしの「この子はだあれ?」は出色。

【8月4日(金)】
●明日からSF大会なのだが、朝早いのはしんどいとゴーストハンタートリオは東京で前泊することに。で、S英社の方々とお食事。
●晩はちょっと飲んで早々に寝る。

【8月5日(土)】
●チェックアウトして横浜へ。SF大会である。ハマコンというのが数年前にあったが、会場はその時と同じパシフィコ横浜。
 大森さん司会による「宮部みゆきトークライブ」というのが11時からだったのだが、到着したのは昼過ぎ。後ろの方に座ったら、ほとんど何を言っているのか分からなかったがどうもゲームの話をしていたようだ。
 小林泰三さん、南智子さん、小浜さん@創元などとお茶しているとC嬢も到着。
●軽くカレーなどを食い、香山リカの「ここがへんだよサイコホラー」という企画へ。ところが全然タイトルとは異なる、真面目な精神医学の現状のお話に終始。はっきりとは言わなかったが、フィクションと現実の垣根は曖昧になってきていて、フィクションが現実を侵蝕していると思っているらしい印象を受けた。でもご挨拶はできたので満足。
●「YAKATAの小部屋」という、ゲーム『YAKATA』の熱心なファンが集まってだべるという部屋でシメ。音楽を担当した南澤さんと大森さん、皆川ゆかさんという顔ぶれになるはずが、皆川さんは欠席、大森さんは別企画に行ってしまうという状態で、南澤さんと二人で色々と喋る。
●晩は中華街だ! と思っていたのだが、結局時間も遅くなったので近場で済ますということになり大森さんについていくと、いつの間にか大所帯になっており、なぜか武田氏@ガイナックスのご馳走になっていた。ごちそうさまでした。
●今日はマンガカルテットとともに新横浜に泊まることになっていたので、みんなと別れてタクシーで移動。一部屋に集まってしばらく飲みながら喋る。

【8月6日(日)】
●お昼から例の「ジャンル対抗悪役対決」。各日記で既報の通り、ぼくの準備した「潘金蓮(妖異金瓶梅)」はまったくの伏兵、山田正紀氏の「リプリー(エイリアンシリーズ)」の前になすすべもなく敗退。うーん。どうせ負けるにしてももうちょっと説明しておけばよかったと後で後悔。
 しかし山田氏はあんなネタをいつから隠し持っていたのか。不思議じゃ。
●その後、あちこちぶらついたが、何だか全体に「おとなしい」と感じた。ディーラーズルームも、活気がなく、何一つ散財せずに済んだ。来年は武田氏が仕切るらしいのですごいのになるかもね(そんなことをしていて会社は大丈夫なのかという気もするが)。
●昨日食いそびれた中華を食べに中華街へ。「350軒ある店全部食べた」と豪語するえらそうな運転手からもみ手をするようにして情報を引き出し、店を決定。信用したわけではないが、何がしかの理由がないと選べないからね。
 おいしかったが、中華街で最高の店があれなんだったら、別にわざわざ中華街に行く必要はないのではないかという気もする。「ジーメイセン」でいいや。
●小笠原であった地震のために、名古屋あたりで新幹線が止まり、ダイヤが乱れているのだとか。何で? 東海道新幹線、脆弱過ぎ。
 幸い、新横浜で一本待ったらあっさり座れて遅れもなかったのでラッキー。

【8月7日(月)】
●発売中の「メフィスト」に人形シリーズの短編が載っております。番外編みたいな話なのでほんとは書き下ろしで入れようと思っていたのだが、ネタに困って放出してしまった。書き下ろしを加えて年内には短編集としてまとめる、予定。
●留守中に届いていた「完全自律型昆虫ロボット」ワンダーボーグ。ちょっと組み立ててみたが、たまたま家にあった単4が弱っているのか、パワーが足りない感じ。とりあえずプログラミング用のカセット、ワンダーワークスのトレーニングモードで遊ぶ。簡単なわりに色々と複雑なことができるようで、これだけでも結構楽しめる。

【8月8日(火)】
●K川書店のY下氏とM嬢が来るというので、打ち合わせ(?)兼麻雀。ついでに寺町へ行って、修理が終わったDVDプレイヤーを受け取る。
●中華を食ってから、いつもの雀荘へ。

【8月9日(水)】
●勝ったり負けたりでとんとんだったような気がしたのだが、最後の一戦でトバされ、17000ガバスの負け。結局帰宅は朝五時。
●今発売中の「週刊現代」に誌上対決も掲載中。
●修理したはずのDVDプレイヤーだが、「十兵衛ちゃん」をかけるとやはりノイズが出たり止まったりする。ディスクが悪いのか?

【8月10日(木)】
●コミケに行く相方を駅に送って行きがてら、修理の終わったドリキャスをもらって帰る。
●先日留守中にCSでやっていた「刑事クイン 妖術師の島」を見る。
 タイトルを見ておやっと思い内容紹介を見たら、何とそこには「A・H・Z・カー原作」と書いてあったので録画しておいてもらったのだ。実は「妖術師の島」は評判を全然聞かないので未読なのだが、A・H・Z・カーといえば、「短編集を出して欲しい作家ベスト3」の一人である(ちなみに残りの二人はスタウトとクリスピンだ)。
 映画は全然本格ではなく、ハードボイルドっぽいものだったが、主演はデンゼル・ワシントンで、結構楽しめる出来。デンゼル・ワシントンのピアノの弾き語りも見られるぞ。


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