ごった日記2000 9月21日〜30日


【9月21日(木)】
●結局原稿はできあがらず、またしてもホテルで仕事をする羽目に。明日朝早いので前泊して夜は誰かと遊ぼうと思っていたのに……。

【9月22日(金)】
●途中仮眠を経て、昼前にようやく原稿を完成、メールで送って帝国ホテルへ。
●帝国ホテルでは今日乱歩賞があるわけだが、せっかく作家が一杯集まるので、ついでにe−NOVELS作家の懇親会も開き、さらについでにe−NOVELS取締役会も開くという計画。まず取締役会、そして懇親会。懇親会には大勢の作家に来ていただいた。で、その後推協の理事会(これはいつも乱歩賞の前にちょろっとやる)、でようやく乱歩賞。
●乱歩賞後は例によってレインボーラウンジ(懇親会もここでやった)へ移動し歓談。

【9月23日(土)】
●レインボーラウンジを追い出された後、数寄屋橋のカラオケ屋に移動。カラオケ組とお話組の二部屋に別れる。当然わたしはカラオケ部屋。だが歌っているのは数人。田中哲弥氏の歌(「ヨーデル食べ放題」)を聞いたのは初めてかもしれない。うまいなあ。マンガカルテットは皆歌がうまいし楽器も少なくとも二人はできるようだから、バンドを作ればどうか。おーまーえーはーあーほーか〜とかね。あれはバンド?
 途中、某所へ行くというのでごっそり人が減り、最終的にはさいとうよしこさんと二人でずっと歌っていた。ほとんど練習である。途中綾辻さんが来て「月光」を歌ってくれたので初めてフルコーラスが聞けた。
 ホテルに戻ったのは五時。
●上京する時はいつもダイナブックを持っていくのだが、サスペンドからの復帰の遅さ、その重さから、CE機の購入はずっと検討していた。第一候補はシャープのテリオスだったのだが、値段の高さ、不必要なカメラなどが二の足を踏ませていた。一方、PSIONのレボのかっこよさにも惹かれていた。実際触ってみると、そのキーボードはとても実用にはならないことが分かったが、それでも買って見せびらかしたいという欲は消えなかった。レボは使えなくても、キーピッチが大きいらしい5mxなら使えるかもなどと思ったりもした。
 最近はやりのバイザーなどのPalm機にストアウェイキーボードを組み合わせるというのも魅力的だった。折り畳みキーボードを見せびらかすだけのために買ってもいいと思っていた(まともなキーボードのないマシンはそもそも対象外)。
 ――しかし、ニュースを見ても特に食指の動かなかったNTTドコモのシグマリオンを店頭で触ってみて、これなら使える、と買ってしまったのだった。
 Jornada680、690のキーボードは、ぎりぎり「打てない」大きさで諦めた。モバイルギアは「もうちょっと小さくてもいいのに」という大きさだった。シグマリオンはまさに、これ以上小さかったら不可能、という「ぎりぎり打てる」大きさで、オアシスポケット並みの重さに抑えられている。フラッシュがコンパクトタイプしか使えないというデメリットがあるが、ゼロ・ハリバートンの頑丈そうな外観といい、値段といい申し分ない。
 というわけで、ホテルを出て新宿西口のヨドバシで売っているのを見かけ、しばらくうろうろと迷ったものの結局えいやっと買ってしまった。
●その後ホテルに戻って、疲れた様子で起きてきたW田中と合流、蕎麦を食べる。
 新幹線で一緒に帰るものと思っていた啓文氏は埼玉に行くというので、喫茶店に入って、ゴーストハンター最終話を見せる。幸い「面白いっすなあ」と言ってくれた。しかしまだもう一話書かねばならんのである。最後が大事なのである。心配だ。
●啓文氏と別れ、哲弥氏と二人で新幹線に乗って帰京。オリンピックにいかに感動したかという話で盛り上がる(ウソ)。

【9月24日(日)】
●「CUBE」はプロモーション用ビデオで観たので、レンタルビデオには入っているらしい「ELEVATED」というのは未見だったのだが、CSで一緒に放映してくれたのでようやく観ることができた。なるほどこれは面白い。ラストシーンがファンタジックになってしまうのがちょっと残念だが、そういう人なんでしょう。

【9月25日(月)】
●シグマリオンをいじるのに時間がかかる。ノキアとの赤外線通信はなかなかうまくいかない。自宅ではアンテナが一本しか立たないのが悪いのかもしれないが、そもそも赤外線ドライバはモバイルギアのものをダウンロードしてきて使っているので駄目かもしれない。

【9月27日(水)】
首藤瓜於『脳男』(講談社)。
 言わずと知れた乱歩賞。久しぶりに読んだのもやはりタイトルの影響が大きい。
 主役(?)のキャラクターが面白いのは確かなのだが、それだけで終わっているのが非常に残念。爆弾テロの話なんかどうでもいいという感じになってしまうのはいささか拍子抜け。せめて爆弾犯の側にも、鈴木一郎(つまんないネーミング)に匹敵するキャラが配置されていれば、文句なしの傑作になったろうに。
●待望の「シレン2」が届く。早速ちょっとやってみるが、3Dが何となく違和感あり。書き込まれたスプライトの方がポリゴンより可愛いし、何だか目に来る感じ。ゲームとしてはまだまだ練習ステージ風なのでこれからに期待。
●夜、「カンガルーのジョーイ」とかいう映画をカンガルーの子供見たさに見ていたら、結構面白くて拾い物。カンガルーも可愛いけど。


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