ごった日記2000 12月1日〜10日


【12月4日(月)】
古処誠二『UNKNOWN』(講談社ノベルス)。
 『少年たちの密室』がよかったので後から読んだのだが、こちらは設定以外はあまり凝ったところのない地味な話。またこのキャラで書くそうだが、自衛隊内部を舞台にして本格を書く、というのは普通できないことだけに期待したい。
芦原すなお『ミミズクとオリーブ』(東京創元社)。
 『青春デンデケデケデケ』と小すばに時々載ってた『東京シック・ブルース』くらいしか読んでいないのだが、この人のとぼけたキャラは大好きだ。こんなちゃんとしたミステリを書いているとは、創元が文庫にしてくれていなければ気がつかなかったろう。戸川さん、偉い。

【12月7日(木)】
冬樹氏の日記で知った教育改革国民会議。よくまあこんなつまらなそうなページを隅々まで読んで笑えるところを見つけ出してくるものだと感心。「床の間を作る」というのも笑える。河合隼雄など、まともと思われる人たちもメンバーにいるにもかかわらず、出てくる結論がこれとはまったく情けない。「バトルロワイヤル」の上映禁止を訴えたりしているような連中がこういうものを動かしているのではあるまいか。

【12月8日(金)】
●CSで「JM」。
 容量的に優れているというわけでもないようなのに、なんで人間が記憶メディアにならなければいかんのかさっぱり分からんが(原作にはそういった説明があるのかも)、まあそこそこ楽しめる。ヤク中の○○○が……というセンスには拍手。

【12月9日(土)】
●「エントラップメント」。
 ヒロインもいいが、やはりショーン・コネリーがいい。ラストのオチも結構驚いたが、全体にはなぜか地味。

【12月10日(日)】
加納朋子『螺旋階段のアリス』(文藝春秋)。
 脱サラ中年探偵のところに美少女の助手、という自分でも書きたいような設定だが、やはり女性が書くと一味違う。


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