ごった日記2001 2月11日〜20日


【2月11日(日)】
●CSで「キッズ・リターン」。
 評判通りの佳作。食い入るように見てしまった。

【2月12日(月)】
●「オースティン・パワーズ・デラックス」。
 前作とほとんど同じ。

【2月13日(火)】
J・M・スコット『人魚とビスケット』(創元推理文庫)。
 名のみ聞いていた海洋冒険小説の名作が、今になって読めるとは。ポール・ギャリコの復刊といい、最近の創元はなかなか嬉しいものが続く。
 ……読んでみると、冒険小説、というよりはサスペンス、くらいの感じで、何か衝撃の結末が待っているのかと思ったらそうでもなかった。
●潜水艦と練習船の衝突事故の報告の後もゴルフをしてたというんで森が非難されている。
 まあどっちみち、森がどこにいようと事態が変わらなかったろうことは確かだと思うので、「何か問題がありましたか?」と開き直る官房長官は間違ってはいない。
 ただ、ほとほと呆れるのは、これほど支持率を下げ、人気もどん底と分かっているはずの森に、少しでも点を稼ごうという気がないこと。自分の一挙手一投足をマスコミが、国民が見守っていると知りながら、この期に及んでゴルフをしていられる神経。
 政治家というのはそもそも、役者でありアジテーターでもなければやっていけないものと思っていたのだが、日本ではそうでないらしい。たとえまったく若者の命など心配していなかったとしても、ゴルフウェアのまま官邸にかけつけ、心配そうな顔の一つもしておけば、「ああ、失言は多いけど根はいい人なんだ」と思ってもらえたかもしれないのに……。バカだねほんとに。この間の阪神大震災追悼式典にも行かなかったんだから、そんなことは思いつきもしないのだろう。
 誰かどこかで言っているのではないかと思うが、真っ先に思い出したのは新潟県警の麻雀。あの状況とどう違うのか、誰か国会で森に突っ込んで欲しいものだ。

【2月14日(水)】
岩井志麻子『岡山女』(角川書店)。
 文章、風俗、雰囲気など、素晴らしい点は多いのだが、ミステリっぽくなりそうでならず、意外性といったものとは無縁なので、「それだけ?」という思いが残る。「ぼっけえ、きょうてえ」の方が断然面白いと思うのはミステリ読みだから?

【2月15日(木)】
●昨日雪のために届かなかったアップルからの荷物があったのだが、届いてみると、何とcube本体だけ。先日、「悪いのはモニターだと分かりました」という余りにも遅過ぎる連絡があったのだが、いきなり本体だけ送りつけられても、どうしようもない。
 電話して確認すると、モニターは新品と交換ということになったが、現在発注しておりますのでしばらくお待ちくださいなどと言う。店頭にもいくらでも売っている自分ところの商品と交換するのに何日もかかり、一体いつになるかも分からない会社って一体なに?
 初期不良とチェックの怠慢で数ヵ月も使えなかったことについてどう補償してくれるのかと訊ねると、「使えなかった期間の保証期間の延長はさせていただくつもりです」。 ……。そのホショウちゃうっちゅうねん!

【2月16日(金)】
●この数ヶ月、留守電を壊れっぱなしのまま放っておいたのだが、スキーに行くとあっては買い替えないわけにもいかない、と激しい雪の中、市内へ出た。
 実はこれまでにも何度も電気屋で買おうとしたのだが、気に入ったのがなくて見送っていたのだ。
 皆さんは最近、電気屋の電話機売り場を覗いたことがあるだろうか?
 今店頭にある電話機というのは、どれもこれも白。そうでなければ白にちょっとトランスルーセントなパステルを加えたもの。そしてごくまれにシルバー。
 流行なのかなんだかしらんが、どうしてどこのメーカーも同じ色になってしまうのか不思議。客がバカなのかメーカーがバカなのか……。お前ら主体性っちゅうもんがないんか!
 他の色はないのか、とカタログを見たり店員に聞いたりしてみたが、結局唯一発見した黒いタイプも在庫はなく、仕方なく白っぽいもので諦めることに。
 しかし、子機が二つもついて2万円しないんだから、安くなったものだ。
●ようやく田中啓文『銀河帝国の弘法も筆の誤り』(ハヤカワJA)が届く。
 いやあ、凝った本である。色々聞いてはいたが、年表とか歌とか見ると、改めて呆れる。無駄な労力にも思えるが、こういった努力が果たして売り上げに貢献するのだろうか?
 表紙は最高。

【2月17日(土)】
●明日からスキーだというのに、仕事は全然進んでおらず。ダメダメ。

【2月18日(日)】
●今年は都合により八ヶ岳ツアーがなくなったので、クヌルプツアーが今シーズン最初のスキー。
 チューニングに出したスキーを出がけに受け取り、一路白馬へ。
 しかし、高速に乗ってから、ノートパソコンやデジカメ、クレジットカードまで入れた鞄を車に積み忘れたことに気づきショック。幸い財布は手に持っていたのでお金はあったが、メールが読めないと禁断症状が出そうで不安。
 それを別にすれば天気も上々、車も少なく、いつも通り夕方無事到着。
 今年は人数が少なく、当初は5人くらいになるかと思われたが、結局9人。ただし喜国夫妻と河内夫妻は事情によりスキーは見送り。やる気満々の二階堂さんと、笠井親子はすでに今日からガンガン滑ったらしい。我が家は例によって明日から。
●夕食は鴨鍋。みんな腹一杯食う。夕食後は例によってだらだらと話をしていたが、ピクショナリーをやろうと持参していたので、コテージに移って1ゲーム。その後、なぜか二階堂さんの出題で有名アニメキャラをそらで描くということになってしまう。プロアマ含めるとほとんどマンガ描きなんだから不公平だっちゅうの。

【2月19日(月)】
●ゆうべはビール数本を飲んだだけなので、アルコールはまったく残らず。そんな状態でゲレンデに立つのは久しぶりかも。
 毎度八方なので、今日は趣向を変えて隣の岩岳へ。本当は栂池に行こうとしたのだが、二階堂さんが道を間違っって岩岳に着いてしまったので、えいままよと岩岳に決定。
 マップで見るとコースも少なく小さそうに見えた岩岳だが、意外と一本一本が広くて長く、結構滑りがいがある。チューニングでワックスが大量についていたせいか、最初は全然乗れていない感じだったが、2、3本滑ると調子が戻る。
 山頂裏のコースはガラガラで、雪質もよくてコースも楽しかったので満足。
 それにしても、家でステップを踏んだ成果はほとんどなく、例年にもまして足腰がきつい。
●スキー後は、居残り組と一緒にいつもの温泉。

【2月20日(火)】
●コテージで徹夜で仕事を続ける国樹嬢を見つつ、雑談。三時頃、早寝の二階堂さんを起こしてしまい、謝りつつ就寝。
●またしてもビールのみで寝たため、アルコールは残っていないのだが、身体が痛い。相方は行かないというし、一瞬今日は見送ろうかと思ったものの、ここまで来て八方に行かないというのもどうかと思い、笠井親子、二階堂さんとともに四人だけゲレンデへ。
 北尾根は雪質もよく、昼までそこで滑って戻る。
●一足先に帰宅する喜国夫妻を見送ってから、残ったメンバーで昼食。その後河内夫妻と別れ、笠井家が同乗した二階堂さんの車と並んで豊科インターまで。みやげを買いつつコーヒーを飲んでお別れ。
●快晴に恵まれ、無事京都着。ロイホで飯食って帰宅。


ごった日記へ
メニューへ