ごった日記2001 4月11日〜20日


【4月13日(金)】
●夜、市内へラーメンでも食べに行こうと外に出たら、車の下から小動物らしきものの鳴き声が。猫か? と思いつつ二人で下を覗き込むとそこには具合の悪いらしいタヌキが。どうも後ろ足の一方に力が入らないらしい。家の前あたりで車にでも轢かれて、うちの車の下に逃げ込んだようだ。
 そこで死なれても困るし、家の中に入れるわけにもいかない。今晩は遅霜が降りそうというくらい寒いし、とりあえず隠れていられる段ボールにタオルを少し入れて、そこにうつし、空き地の叢の中に置いておくことにした。

【4月14日(土)】
●タヌキが気になりつつも市内へ。雑誌で紹介されていたラーメン屋をはしから食べ歩こうとしているのだが、今回の店はまあ悪くはないけど、別にまた行かなくてもいいか、という感じ。
●本屋に寄って戻ってくると、タヌキは段ボールから姿を消していた。と、下の方から声が聞こえる。這いずりながら動いて、擁壁から下の土地へ落ちてしまったらしい。
 明るくなってきた頃もう一度覗いてみると、側溝にぴったりとはまってじっとしていた。
 恐らくもう助からないだろうが、どうしようもない。
津原泰水『ペニス』(双葉社)。
 途切れがちになるまでは連載を読んでいたのだが、それから時間も経っており、内容が内容だけにどのあたりまで読んだのかまるで分からず、最初から読み直し。
 改行もなく、過去と現在、妄想と現実が入り交じる文章は、一見しんどそうなのだが、ぼくにはすこぶる気持ちがよく、隅々まで味わいながらもどんどん読んでしまう。純文学を思わせる部分もあるのだが、一人よがりの鼻につくようなものとは一線を画している感じ。こんな文章をよくこれだけの枚数書き切ったものだ。

【4月15日(日)】
●前から気になっていた「ワイルド・シングス」をようやくCSで観る。
 「スルース」「デス・トラップ」系のどんでん返しの連続で、小気味良い。「すべてのシーンに罠がある」というようなコピーは「アンブレイカブル」よりもこういうものにこそふさわしい。

【4月16日(月)】
●ぽての餌がなくなったので、病院へ。ついでにPHSを機種変更。ブラウザフォンというカラーでインターネットにも繋がるタイプ。が、店が以前の機械を袋に入れ忘れたので置いてきてしまう。
●円町のラーメン屋へ。みそ風味でぴりっと辛く、チャーシューがうまい。でもまあ、一度行けば満足。

【4月17日(火)】
田中啓文『禍記(マガツフミ)』(徳間書店)。
 読み応えのある伝奇・ホラー短編集。最後のはさすがに掲載誌がSFマガジンだけあってSF色の方が強く少し浮いているかも。
 ……しかし、こういうのを続けて読まされると、やっぱり長編が読みたいものである。ねえ?

【4月20日(金)】
恩田陸『ライオンハート』(新潮社)。
 『ジェニーの肖像』はぼくも大好きなので(ロバート・ネイサンは一時期探していたのだが、結局早川の3冊以外には3冊しか見つけられなかった。しかも全部カバーなし)似たような話かと思ったら、相当違っていた。時系列を無視した転生で、そこに理屈のようなものはない。
『ジェニーの肖像』などはまさにその理屈部分が「オチ」でミソなのだと思うのだが……。


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