ごった日記2001 10月1日〜10日


【10月1日(月)】
●お知らせ。
 京都大学推理小説研究会では創設以来「犯人当て」朗読というのが行なわれているのだが、その中でも選りすぐりのものを集めて『フーダニットベスト』というのが発行されてきました。3巻発行されて長らく続きが出ていなかったのですが、このたびようやく4巻目が発行されることとなりました。ご興味のある方はこちらへどうぞ

【10月2日(火)】
●「ちゅらさん」の最終週の録画を頼んでおいたのに忘れていた相方だが(そのうち総集編があるだろう)、いっこく堂出演の「フードファイト・スペシャル」は頼みもしないのに録ってくれていた。
 対談した折り、実はこのドラマに出演依頼が来ているという話は聞いていた。正直「嫌だなあ」と思ってはいたのだが、案の定、というか予想を越えて最低のドラマになっていた。いっこく堂のシーンが結構見られるものになってたのはわずかに救い。人形にだけ喋らせて本人の台詞がなかったのがよかったね。
 最初から最後まで最低の脚本と最低の演出なのに、怖いもの見たさで結局最後まで見てしまったのだから、術中にはまってるのか?
 最後を見ると続編を作るつもりらしくてゾッとする。
乙一『暗黒童話』(集英社)。
 乙一らしい作品。変態度はこれまでで最高。ファンなら読むだろうし、決して面白くなくはない。
 ただ、初めての長編ということで何か特別なものを期待したせいか若干食い足りない。
 とてつもなく残虐な行為が行なわれているのに、犯人に対して怒りをかりたてない書き方なので気持ちの持って行き場がない感じ。

【10月5日(金)】
谷口裕貴『ドッグファイト』(徳間書店)。
 『ペロー・ザ・キャット』と一緒に第二回SF新人賞を受賞した作品。傾向は相当違うものの、確かに甲乙つけがたい良作。『ペロー』の猫が単なる道具だったのに対し、こちらはたくさんの愛すべき犬たちが出てきて、しかも次々と犠牲になっていくので、犬好き、動物好きは涙なしには読めない。あんまり感情移入する人は耐えられないかも。
 キャラクター達の書き込みも必要最低限で最大の効果を上げていて、これだけ厚みのある物語がこの分量で書かれているのは最近では奇跡に近いのでは。

【10月6日(土)】
●菅浩江さんの日本推理作家協会賞及び星雲賞受賞をお祝いする会を行なうこととなり、京都でおなじみのメンバーが終結。じゃなくて集結。
 マンガカルテットプラス北野勇作、藤原ヨウコウ、冬樹蛉、不肖我孫子、菅さん一家の11名。
 洒落た割には値段の安いふぐ料理屋で、味もなかなか。
 二次会は結局菅家へ移動ということになり大人数で押し掛ける。どうしても帰りたいらしい牧野さんにひっついて数人が帰ってしまい、冬樹蛉氏と田中哲弥氏が残り、まだ飲み続ける。

【10月7日(日)】
●結局朝までうだうだと話をし続け、相方に迎えに来てもらってみんな一緒に辞去する。
有栖川有栖編『有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー』(角川文庫)。
 知る人ぞ知る巽昌章氏の「埋もれた悪意」はかつて「メフィスト」の前身「小説現代臨時増刊」に犯人当て特集で掲載されたこともある作品。あの頃いくつか掲載された作品は傑作揃いだったのでぜひ一冊にしてもらいたいものだ。と何度も言ってるのに講談社は一向に本にしてくれそうにない。とりあえずこの一編だけでも多くの人に読んでもらえるのはいいことである。
 それにしても巽さんの本は一体いつ完成するのだろうか。
 全体に、傑作、というよりは稀少であることに眼目があるようだが、どれも読んで損はしない。

【10月8日(月)】
●とうとう武力攻撃が始まってしまった。
 民間人の被害は最小限に抑える、ということらしいので、ちょっとは死んでもしょうがないと思ってることがよく分かる。
 これは「報復」じゃないと主張する人たちは、こんな戦いがテロリズムを根絶すると本気で思っているのだろうか? 民間人を多少殺しても、それはテロとは違うと言い切るつもりなんだろうか?
●ロシアの飛行機に続いてイタリアでも事故。両方テロと関係ないらしいが、単なる偶然にしてはちょっと不思議。

【10月9日(火)】
●上京。2時から牧野、田中両氏となぜか朝日新聞の取材を受ける。東京ローカルの夕刊か何かかと思っていたら全国版だそうで。一応「ゴーストハンター」関連なのだが、他にも合作連作をしている人に取材するらしいから、どの程度の扱いになるのかは不明。でも写真は一杯撮った。
●その後急いで某社へ赴き、打ち合わせ。食事後、なぜか「そっくりさんパブ」へ。昔一回行ったなあ。寒い人々の後、飛び入りで登場したコージー富田はすっかり大御所の貫禄で、さすがに場を持たせるのがうまいということを確認。牧野さんはその後しきりに、「お笑い芸人やなくてよかったわあ」と繰り返す。

【10月10日(水)】
●ホテルに戻ってまた例によって朝まで話す。
 話している途中、朝のテレビをつけると、よみうりテレビが誇るアナウンサー、辛坊治郎(こんな字か?)が出ているではないか。
 最近、朝まで起きているときは(大抵、起きている)5時半からよみうりテレビの「あさイチ」を見て辛坊さんと中元綾子の二人を見るのが楽しみだったのだが、何ということか、辛坊さんは日本テレビに出向(?)してしまったのだ。その結果「あさイチ」では辛坊さんを見ることができず、途中「新聞ナナメ読み」というコーナーなどがちらっと日テレ側から挿入されるだけとなっていた。なのに、日テレでは辛坊さんは出ずっぱりなのね……。何だか悔しい。早く帰ってきてほしいものだ。取るなよ、日テレ。
 辛坊さんは中元綾子と森たけしという大ボケ二人がいるとさらに引き立つのである。そしてその黄金の組み合わせはどう考えても全国区では成り立たんのやなあ。大桃美代子ではキャラ不足。
●昼過ぎにチェックアウトして蕎麦を食って帰る。
●9月25日の日記に書いた「マサイの戦士」CMに関して毎日放送に勤める友人から情報。「ちちんぷいぷい」の火曜日、16時30分頃毎週放送している。女の子がただ説明する普通のもの以外にサラリーマン編、夫婦編、父子編がある。想像通り、本来はスタジオでのナマCMを流すはずが、スタジオが無理なのでこういうものを作ったのだとか。
 父子編も見たいが、残りの奴ももう一回見たい。


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