京美人さん率いる関西軍団は、関東からの刺客佐藤師匠を迎えて、関西テレビ脇の大阪キャバーンクラブへ意気揚々と乗り込んだのであった。待ち合わせ場所からキャバクラまでの案内は、ラーメン隊長さん。長身の彼は人混みでも頭一つ分抜け出るので、目印になりやすい。
京美人さんにボトルを提供していただいた軍団は、異常な盛り上がりとともに単なる子分へと化していく。
Rough Notes なるバンドの演奏。なかなかよい。ポールさんがにこにこしながら高い声を出している。ベースもかなり堅実。ジョンさんは謎のちょび髭が演歌っぽくてたまらない。ジョージさんは気持ちが入っていて、仕草も歌もそれっぽい。ただ、体型はちょっと丸かった。リンゴさんは若くて線の細い感じ。
結局4ステージ見たのだが、初期から後期にわたる幅広い選曲だった。叫び声や擬音などにも、ちょっとしたお笑いが隠されていたように聞こえたのだが、真実はいかに。やっぱり、関西ではぼけとつっこみが必要なのだろうか。当夜の曲目リスト、曲ごとの感想などを、そのうちに書くつもりではある。 (^^;;
ステージとステージの間はビートルズの話題、その他で盛り上がる。もしかしたら、場違いなほど大騒ぎしていたのかもしれない。京美人さんの隣に座っている女性も、実は京美人であることが判明。これで完全に男性陣は二人の女王にひれ伏すことになる。
オーダーした食べ物は、二人の京美人さんを経由してからでないと我々の口には入らない。おもむろに懐からチョコレートを取り出す京美人さん。店の皿に何気なくあけて食している。食べるものがなくなってしまったのに、追加オーダーもせず4ステージも粘る厚顔無恥な我々。異常な熱気の中にもかかわらず、突然京都の山奥に生息している京美人パート2さんが睡魔におそわれる。普段は10時に寝ているそうだ。やはり電気が来ていないような山里の暮らしに慣れていると、我々のような都会の生活には水があわないのかもしれない。
寝ぼけているのだろうか、なぜかリクエストカードに絵をかきだす京美人パート2さん。彼女がO次郎だといって描いてくれた「絵」は...あまりにもシュールで理解不能。これを見て「どこがO次郎なんじゃい」と怒りながら、ぱしりさんが本当のO次郎を描いてみせる。(実は彼女の絵を b4kansai のイメージキャラクターにしようという案もあったりする。)
4ステージ目が終わると11時過ぎ。そろそろ、お約束のラーメンに移らなければならない。ラーメン隊長さんの案内で、梅田の「薩摩っ子」へ。男性陣はニンニク入り、女性陣はニンニクなしを注文。うまい。ニンニクの量も並じゃない。「きっと明日は皮膚からニンニクの香りがするんだろうなぁ」などと科学的な話をするおすもうさん。どくたは愛を込めてニンニクのかけらを京美人さんにあげようとするが、冷たく無視される。師匠は隊長やぱしりさんとポールの新譜について議論している。京美人さんはおなかがいっぱいで苦しそうだった。キャバクラであんなにガツガツ食べるからだと言いそうになったが、可哀想などくたは自分の身分を考えて必死でこらえていたのであった。
夜行列車で関東に帰る師匠、尼崎在住の隊長と別れ、二人の京美人、ぱしりさん、おすもうさん、どくたの5人はJRで京都へ。他の客の迷惑などお構いなしに、ニンニクの香りを振りまきながら大声で騒ぎまくる。まず、ポールセッションに合わせて関東を襲撃する計画を練る。5人で1台ずつミゼットを連ねて行こうという案が出る。それぞれ色を塗ってゴレンジャーにしようかなどと、もう誰も我々を止めることはできない状態。結局、ぱしりさんに大きい車を運転させて、残りは後ろで宴会しながら東京に向かうという案でみんな納得する。不意にぱしりさんに指摘されて判明したのだが、おすもうさんとどくたの靴は全く同じもの。1車両に3人は同じ靴をはいている人がいるという説を検証しようとするが、奮闘むなしく列車は京都駅に到着。
京都の山奥に住む京美人パート2さんは、きっと歩いて家に帰るに違いないなどという話もあったが、「凍死してしまうからやめなさい」というどくたの優しい言葉で、一同タクシーを利用することにする。2台のタクシーに分乗し、第1回大阪キャバクラ*こてこて*ツアーはめでたく幕を閉じたのであった。
Copyright 1997 Dr. Atsushi KUBONO